ケイリンで2連覇を果たした2023年のネーションズカップに続き、全日本選手権では短距離3種目で優勝した佐藤水菜。

国際大会でも国内大会でも今シーズン最強の選手となっている佐藤、アジア選手権直前となる今、全日本選手権の振り返りや、アジア選手権に向けた意気込みについて伺った。

2023年シーズンの成績

開催月 大会名(開催地) 成績
2月 ネーションズカップ第1戦
(インドネシア・ジャカルタ)
ケイリン1位
スプリント7位
チームスプリント9位
3月 ネーションズカップ第1戦
(エジプト・カイロ)
ケイリン1位
スプリント11位
チームスプリント8位
5月 全日本選手権トラック
(伊豆ベロドローム)
スプリント1位
ケイリン1位
500mTT1位
チームスプリント・エキシビション(日本新記録)

500mTTで「日本新記録」

Q:『2023全日本選手権トラック』は楽しかったですか?

お客さんが2022年のジャパントラックカップよりも多くて、会場も盛り上がっていました。その中を走れて楽しかったです。

Q:単純な質問ですが、トラック競技は楽しいですか?

楽しいです。勝った瞬間や、負けていない時は楽しいです。

Q:……そもそもですが、2023年シーズンほとんど負けてないですよね?

だから楽しいんです(笑)でも大会で走っている時が一番楽しいです。

Q:『2023全日本選手権トラック』のスプリントとケイリンを振り返ってみてどうでしたか?

スプリントはあまり調子を仕上げてない中で良いタイムが出たので、悪くはなかったです。ケイリンも勝てたので良かったんじゃないかと思います。

Q:ケイリンを走る上で戦術などを考えますか?

戦術はもうありません。2年前までは脚がなかったのでマークしかできませんでしたが、今では違います。臨機応変に何でもできるようになったと思います。

Q:500mTTが佐藤選手の最終種目でした。ルーキーの酒井亜樹選手が日本記録を更新した後の出走でしたが、緊張しましたか?

特に緊張はしませんでした。(酒井選手のタイムが)速いなと思いましたが、想定内ではありました。彼女はスタートが速いので、新記録を出すと思っていました。

Q:「500mTTで酒井選手に勝てるのは今回が最後」とも話していましたね。

はい、その通りです。これからは亜樹ちゃんが伸びていくと思うので、私と亜樹ちゃんの成長幅を考えると500mで勝てるのは今回が最後だと思いました。私は3km(個人パシュート)をやります(笑)

Q:でも女子の個人パシュートも2025年から4kmになりますよ。

なので変更される前に挑戦したいです(笑)

「早く世界チャンピオンジャージに袖を通したい」

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