タレント発掘事業で才能が開花
でも正直に言うと、最初の頃は練習はキツいし「こんなんやってられない」と思っていました(笑)
鈴木大地長官が始めた「ジャパン・ライジング・スター・プロジェクト」の1期生に選ばれて、自転車競技に適性があると判断されました。滋賀県で1年間、3ヶ月に1回のペースで合宿をして、最後の合宿で「ワットバイクの数値がすごく良い」ということになって。それで強化指定選手に入れてもらえて、自転車競技を本格的にスタートして……自分でもよくわからないままに入った世界でした。
Q:今は、自転車競技を楽しめていますか?
前は「勝つから楽しい」が主だったと思います。今もそれはありますが、「走るのが楽しい」という感覚も持つようになってきました。いろんなところに行けるし、自分で走れることが楽しいです。
Q:ジュニアカテゴリーではロードレースやトラックのマディソンなどで結果を残しています。自分としての手応えはどうですか?
アジア選手権では自分の走りが通用したのですが、世界選手権の個人戦では「全然通用しない」と感じました。世界は走り方が違うし、迫力も違う。もっとたくさん学ぶ必要があると感じています。
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Q:伸び代がある、ということですね。
まだまだだです。ロードの個人TTでは3位の人との差が40秒差くらい、私は13位の結果でした。もうちょっとTTバイクを乗りこなせていたら……などの悔しさがありました。ロードレースでは梶原(悠未)選手がジュニア時代(2015)に世界選手権4位になっているので、その成績は絶対に追い越そうと思っていたのですが、ロードレースも5位で、悔しかったです。
Q:ロードとトラック、今はどちらに比重を置いていますか?
ロードからスタートしたのでロードが好きなことはあるのですが、最近はトラックも楽しいです。できれば両方行いたいけれど、最後は自分でどちらかに決めなければいけないんだろうな……と思っています。
エリートカテゴリに参加して
Q:ナショナルチームの練習には2022年の11月くらいから参加していますね。2ヶ月ほど経験してみて、どうですか?
キツいけど楽しいです。高校とは全然違うトレーニングをしています。
Q:国際大会などは楽しみですか?
めっちゃ楽しみです!
Q:現在、沖縄合宿中(※2023年1月)にお話を伺っています。沖縄はどうですか?
沖縄は……結構曇っています(笑)でも晴れた時は本当に走りやすいし、海はめっちゃ綺麗だし、すごく気持ち良いです。
Q:エリートクラスの選手たちも同じ環境で練習していますが、どうですか?
ずっと憧れてた梶原選手と一緒でめっちゃ嬉しいです!たまにアドバイスをいただくことがあります。東京2020オリンピックの走りも見ていて、ずっと憧れていました。