2022年10月に実施された『2022世界選手権トラック』。フランスのルーベで2週間の事前合宿のあと、パリ郊外のサン=カンタン=アン=イブリーヌにある、2024パリ・オリンピックの舞台で実施されたこの大会で、日本から出場した寺崎浩平はスプリントで自己ベスト更新、ケイリンでは決勝進出を果たした。

この記事では帰国した寺崎浩平にインタビュー。「2度目」の世界選手権を経て感じたこと、課題、2024パリに向けた思いを聞かせていただいた。

寺崎浩平 世界選手権成績

スプリント:20位 ※自己ベスト更新(9秒673)
ケイリン:6位

2度目の世界選手権

寺崎浩平, TERASAKI Kohei, JPN, Qualifying, Men's Sprint, 2022 Track World Championships, Saint-Quentin-en-Yvelines, France

Q:2度目の世界選手権でした。慣れてきましたか?

「慣れ」は全然なかったです。でも去年に比べると競技の成績に納得できる1年だったので、ある程度の自信を持って挑めた大会だったかなと思います。

去年は「1発目の国際大会が世界選手権」という感じでした。それに比べたら試合前のアップや時差調整など、経験値があったと思います。今年は準備期間も長かったですし、落ち着いて臨むことができました。

Q:事前合宿があったほうが、選手としても調子は良いですか?

僕としては「長すぎたらそれはそれで良くないかも」と思っていました。でも今思うと、もう1週間くらい早く入っていても良かったかなと思います。

Q:今回は事前合宿と大会期間合わせて、合計3週間くらいの滞在でした。この3週間を一言で言うと?

うーん、「一瞬」でした。あっという間でしたね。

Q:それは、練習メニューが日本でやっているものと違うとか?

ジムの機材が違うので、ウェイトのトレーニングは違いがありましたが、それを除けばほぼ同じメニューでした。それでも一瞬に感じました。練習後にみんなでゲームをしたり、リラックスして過ごすことができました。

ルーベからパリに移動してからは「始まるんだ」って感じで少しピリピリしていましたが、それまではすごくリラックスすることが出来ました。

「くじ運」だけが課題じゃない、ケイリン

1/3 Page