プッシュ禁止!スプリント
Q:スプリントを振り返るといかがでしたか?
予選では「いつかはこのくらいが出るかな」と思うようなタイムを出すことができました。嬉しい気持ちと、これからもっと出るんじゃないかという期待があります。
対戦に関してはただただ自分のミスで負けてしまったレースなので、逆に原因が明確に見えています。同じミスはしないよう、次につながる負け方だったのかなと思います。
Q:サン=カンタン=アン=イブリーヌのバンクは走りやすかったですか?クセがあると言う人がいる一方、タイムも出ているようですが。
自分としては走りやすかったです。広くてデカくて高いバンクでしたね。全部のスケールがデカいバンクだったので、僕は走りやすく感じました。
Q:予選で、コーチが押し出すのが上じゃなくて下に変わりましたよね。あのあたりは?
だいぶ変わりましたね。ジェイソン(・ニブレットコーチ)と話し合って、どうやるのが一番良いのかは模索していました。「完璧」とはいかなかったですが、事前に対策を練った分、スムーズにはできたと思います。
Q:選手としてはどっちの方がやりやすいんでしょう?
やっぱり今まで通りの、上からの方が良いですね。強く押してもらえますから。でも日本チームはブノワ(・ベトゥテクニカルディレクター)含め押すのが上手いので、そういうのもあって規制されちゃったのかなと……(笑)
同年代のライバル、マシュー・リチャードソン
Q:大会を通じて、見ていて印象的だったレースはありますか?
スプリントの決勝が印象的でした。マシュー・リチャードソン(オーストラリア)は自分と年齢も近く、ほぼ同い年の選手なんですが、それでいて世界のトップクラスでやっています。自分から見たら「すごく遠い選手」なのに、そんな彼でもラブレイセンと戦うと勝てない。そんな現状を見て、すごく刺激的に思えました。
あと、フランスはマディソンなどの中長距離種目がすごく盛り上がりましたね。日本との違いが見えたのも印象的でした。
Q:他の日本人選手のレースで、「これアツかった」みたいなのはありましたか?
窪木(一茂)さんとサトミナ(佐藤水菜)さんの銀メダルのレースは、予定的に会場で見られなかったんです。現地で見れていたら「うわ〜!」ってなっていたかもしれないんですけど、ライブ映像で見てたので……パリならではの盛り上がりを体験できなかったのは残念でしたね。
現地で見れた中で印象的だったのは、寺崎(浩平)さんのケイリン準決勝です。「決勝に上がれる!」って盛り上がりもあったし、「もしかしたらラブレイセンに勝つかも!」ってところまで行っていたので。チームの可能性を感じた瞬間でした。