人生最後であろう個人種目

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先輩の記録を塗り替えた新チーム

長迫吉拓, 小原佑太, 中野慎詞, 男子チームスプリント, 予選, 2022全日本選手権トラック

そして1ヶ月後(8月末)に行われた、全日本選手権。
チームドリームシーカーとして、僕はチームスプリントに出場しました。
今回のチームメンバーは、第1走に僕、第2走に小原佑太、第3走に中野慎詞。大会時に配られたパンフレットに記載の世界記録や日本記録、大会記録を見ながら、大会記録を持っている先輩たちのタイムを更新できそうな気がしていました。チームとして僕たちが勝つことが大前提の中、このチームで大会記録を塗り替える目標を立ててレースに挑みました。

長迫吉拓, 男子チームスプリント, 決勝 1-2位決定, 2022全日本選手権トラック

基本的に、普段の練習ではドリームシーカーのチームメートで、「合わせ」のような練習は行っておらず、予選1本目が僕たちの合わせになりました。予選のタイムは43秒957。全員が若干様子見な部分があったり、中野に関しては、2年前の前橋で行われた全日本選手権の決勝で失敗があったために1番緊張していました。

ただ予選の走りから良い感覚が掴めたのか、決勝では、個々で少しずつタイムを縮めることができ、43秒416で前回の大会記録をコンマ3縮めることが出来ました。

6月に優勝したアジア選手権よりも良いタイムで、10月に行われる世界選手権に向けて、手応えを感じることが出来る結果となりました。
(アジア選手権の時は43秒769)

長迫吉拓, 男子チームスプリント, 決勝 1-2位決定, 2022全日本選手権トラック

僕自身のタイムは、予選1本目はスタートの測定線で後輪がスリップしてしまって18秒0。決勝は滑るのが怖くなって、“そっ”と出てしまったけれど、それでも17秒81。
まだまだ納得のタイムには全然届いてないですが、課題としている後半の125mは自己ベストが出たり、今シーズンのベストタイムを出すことができて、世界選手権に向けたレース形式の良いトレーニングとなりました。

これから世界選手権に向けては、チームスプリントスタートの前半125mに特化した練習が増えてきます。得意の前半でもう少し速いタイムが出せれば、後半のスピードに繋がり、自分の目標タイムが出せるはず。

まだ世界選手権メンバーは発表されておらず、まずは選出されなければいけません。

まずは選出されること、そして選出されたとしたら、その次にしっかりチームのために自分の全力を出せるように今から世界選手権まで集中していきます。

長迫吉拓, 中野慎詞, 小原佑太, 男子チームスプリント, 表彰式, 2022全日本選手権トラック

応援ありがとうございました!
まだまだ強くなれるチームなので、引き続き応援よろしくお願いします!