トラックでは2回目のアジア選手権

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大会までの調整期間

翌日から練習がスタート。大会までは調整期間です。
今シーズン2回目となる国際大会でしたが、前回のネーションズカップ・ミルトン大会(5月に実施)よりも、かなり走りやすいバンク。走っていて楽しかったです。

今回出場したチームスプリントの構成は第1走に僕、第2走に太田海也。第3走は予選と決勝の入れ替えで、寺崎浩平と小原佑太。

太田は初めての国際大会出場で、自転車競技の大会自体も去年の全日本トラックが初、今回が2回目だと思います。経験は少ない太田ですが、フィジカルのポテンシャルは高く、勢いに乗ってる選手。自転車から降りると、先輩たちの意地悪な嘘も全て信じちゃうぐらい面白くて、性格は何でも吸収しようとする姿勢が強く、僕もかなり背中を押されていますね。

僕は彼と同じ部屋で泊まることになりました。
(自転車競技ではツインを2人で使用することが普通です)
同じ岡山出身ということで言葉もなんかしっくりくるし、同じコーヒー好きということで毎日美味しいコーヒーを淹れてもらえました。

どんどん高まる緊張感

会場とホテルを行き来する中で、レースまでの時間がどんどんと迫ってくると、同時に緊張感も高まってきます。

レース当日は19日。朝9時に会場に入りレースが流れていくのを見ていました。

これはBMXレーシングでも同じですが、アジアのレースは時間割りがとても雑で、レースが予定通り進みません。もちろん選手のミスでのスタートのやり直し、進行の確認などで時間はどんどん押していき……

コーチたちが想定で12時頃発走と時間を割り出し、それに合わせて入念にアップをしていきました。

しかし、結局時間は押しに押してしまい、僕たちが予選を出走したのは13:40分頃(予定では12時発走)。それから2時間の休みを挟んで決勝に備えていくスケジュールでしたが、結局決勝を走るまでに3時間ほどかかりました(笑)

レース結果としては、チームに助けられて無事優勝することができました。

予選は太田海也の初めての国際大会でもありましたが、修正点を彼なりに見出し、決勝でしっかりと良い仕事をしてくれました。第3走を走った寺崎(予選)も小原(決勝)も、緊張やプレッシャーの中でキッチリと仕事をこなしてくれました。

コンマ3秒の理由

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