男子エリート
1位:中村輪夢
2位:溝垣丈司
3位:高木聖雄
台風14号の影響によりスケジュールが順延したため、予選は実施せず、エントリーした12人による決勝のみでの開催となった。決勝は各選手から高難度のトリックが繰り出される中、大会2連覇中の中村輪夢は、1ラン目のバイクトラブルにより12位スタートとなったものの、2ラン目にはミスのないライディングで91.00点を出し、大会3連覇、自身4度目となる日本一のタイトルを獲得した。
優勝 中村輪夢コメント
「1ラン目でのバイクトラブルは、東京オリンピックでミスをしたトリックと同じだったこともあり、正直焦る気持ちがあった。プランが崩れた状態から2ラン目で各トリックを決められたことは、今シーズンの課題でもあったので満足している。
次の国際大会の目処はたっていないが、いつ出番が来ても結果を出せるようにトリックの開発を含めて準備していきたい。 最後に無観客開催ではあったが、次の挑戦へ向けたスタートとなる今大会の開催実現に感謝している」
女子エリート
1位:内藤寧々
2位:大池水杜
3位:深尾梨奈
昨年の13−15歳クラス覇者で、今年よりエリートカテゴリーへと上がった内藤寧々が、大会4連覇中であり国内シーンを牽引している大池水杜を1.33点上回る得点を出し、女子では最年少となる15歳での国内チャンピオンとなった。大池は東京オリンピックにてメイクできなかった新技「バックフリップ・クロスアップ」に挑戦するも転倒し、スコアを伸ばせず大会連覇がストップした。
優勝 内藤寧々コメント
「今大会直前の1週間に実施したライトBMXパークでの合宿にて習得に取り組んだトリックTurn Whip(エアーターン・テイルウィップ)を、前回参戦した大会では失敗してしまったが、今日は2ラン共に成功したことが嬉しかった。そしてこれまでエリートカテゴリーを目指してきて、初の全日本でタイトルを取れたことにビックリしている。次は課題である本番でのパフォーマンス発揮をより磨いて大会で活躍したい」
2位 大池水杜 コメント
「自分のミスによる結果のため、悔しい気持ちはあるが、後輩の選手がステップアップしてきたことは嬉しい。2ラン目で勝つための安全なルーティーンを選ぶこともできたが、他のライダーの走りからチカラをもらい、東京オリンピックでできなかったトリックに挑戦することを選んだ。次のパリオリンピックに向けて再出発となるが、負けるつもりはないので練習に励みたい」
ライブ配信のアーカイブはJFBF公式サイトにて
9月25・26日には岡山県にてフリースタイル・フラットランド種目、新潟県にてBMXレースの全日本選手権が実施予定。