2月8日にオーストラリア行われたBMXレーシングのUCIワールドカップのレース中に転倒し、治療中の榊原魁。未だ集中治療室におり目は覚めていないものの、回復傾向にあることが3月4日に選手家族によって発表された。

日本にルーツを持つ、BMXオーストラリア代表

榊原魁(さかきばら・かい)という選手をご存知だろうか。オーストラリアを拠点にして活動しているBMXプロレーサーで、名前から察せられる通り日本にルーツを持つ。日本人の母とイギリス人の父の元に生まれ、幼少期を日本で過ごした。妹の榊原爽もBMXの選手で、兄妹揃って東京オリンピックへオーストラリア代表として出場することも期待されていた選手だ。

レース中に転倒、頭を強打

榊原魁選手は2020年2月8日(土)オーストラリアで開催されていたUCIワールドカップレース中に転倒し、頭を強打。ドクターヘリで搬送され、キャンベラにある病院で治療を受けていた。

状況は深刻で、榊原選手の家族は2月12日に「魁は頭に深刻な怪我を負いましたが、正確な診断が出るまでには時間を要する状況です。9日(日)の午前中に行われた手術により、脳圧を軽減することができ、現在は体を安静させる為に医療技術を用いた昏睡状態になっています。
魁の状態は深刻ではありますが、最高の医療チームにより24時間モニタリングされた状況で、安定はしています。医療技術を用いた昏睡状態は今後2週間ほど続くと予想されています」と発表していた。

なお、このレースには日本からも長迫吉拓らが参加していた。

「生還を楽観視している状況」に