「BMX・・・あ〜あれでしょ?なんかぴょんぴょん跳ぶ自転車競技」

そう思ってはいないだろうか。間違ってはいない。間違ってはいないのだが、せっかく日本でオリンピックが行われる2020年、もうちょっと詳しくなってみてはいかがだろうか。

この記事ではBMXという競技がどんなものなのか、初心者以前の、入門者レベルの内容をお届けする。

BMXはどのように生まれたの?

アジア大会2018 BMXレース長迫吉拓

BMXは「大人と同じ遊びがしたい」という子供たちの貪欲さから生まれた。

そもそも「BMX」とは「バイシクルモトクロス」の略。

モトクロスとは、モーターサイクルによるクロスカントリー、つまり未舗装の周回コースにてスピードを競う二輪レースである(出典:日本モーターサイクルスポーツ協会)。

モトクロスは1960年代後半にカリフォルニアで始まり、アメリカで人気のスポーツとなった。電動バイクを持てないためにモトクロスに参加できない子供たちが、20インチクルーザーバイク(自転車)でモトクロスを真似た事からBMXが始まったとされる。

BMXレースは低コストかつ刺激的な遊びで、瞬く間に人気となった。特にカリフォルニアでの人気は高く、1970年代初頭にはアメリカでBMXを取りまとめる機関が設立され、これがこの競技の公式のスタートとなったと見なされている。

その後アメリカの外にも広がり、1978年にはヨーロッパに進出。1981年に国際BMX連盟が設立され、翌年には最初の世界選手権が開催された。1993年以降はUCIに統合される。

遊びが原点のBMXだけに、楽しみかたはレースだけにとどまらず、自在にBMXを操るフリースタイルというカテゴリーが誕生した(出典:全日本フリースタイルBMX連盟)。

2種類ある?BMXの種類