7月23日(火)~27日(土)、ベルギーのヒュースデン ゾルダー・サーキット内BMXトラックで「UCI BMX世界選手権大会」が開催された。日本チームは男女のエリートとジュニアに各2名ずつの選手が出場。日本勢の最上位は籔田寿衣の女子ジュニア15位だった。

前日までの年齢別のワールドチャレンジが40度を超える猛暑のなかで行われたのに対して、雨のなかでレースになった世界選手権。籔田は3回行われる予選から準々決勝を通過。準決勝はスタートで出遅れ、第1コーナーでの挽回を図るが、前方の選手との接触もあってペダルが外れてしまい、決勝進出はならなかった。

男子エリートの長迫吉拓は1/8決勝進出の26位。女子エリートの畠山紗英は準々決勝進出の17位だった。

BMXレースでは今季のワールドカップで3選手が準決勝進出(長迫吉拓:4戦8位、畠山紗英:3戦11位、4戦9位、丹野夏波:2戦9位)を果たしており、本大会も好成績が期待された。

東京五輪は現在開催国枠の1が確定している。

男子エリート 結果

長迫吉拓(岡山県)26位
中井飛馬(新潟県/日本体育大学)47位

長迫吉拓「失敗もあったが、最後まで諦めなかった」

予選から世界選手権らしくピリピリした空気で、かなりレベルの高いレースだった。自分の走りについては失敗もあったが、最後まで諦めなかったことで予選を通過できた。1/8決勝についてはベストを出し切ったが負けてしまった。5月のワールドカップで決勝に進むことができ、この大会に向けても準備をしてきたので残念な結果ではあったが、これもレースだ。次戦以降に活かしていきたい。

中井飛馬「壁の厚さを実感」

自分の思ったような展開にならず細かいミスが目立ってしまった。エリート1年目で壁の厚さを感じているが、しっかりとやり直して次のワールドカップに臨みたい。

女子エリート 結果

畠山紗英(神奈川県/日本体育大学)17位
丹野夏波(神奈川県/早稲田大学)36位

畠山紗英「緊張もせず調子も上がっていたけれど」

準々決勝でスタートを出遅れてしまい、第1コーナーでイン側からのラインで3位くらいまでリカバリーしたが、雨で路面が滑りやすいのを警戒していつもより少しアウト側に抜けたら、ほかの選手に抜かれてしまった。予選は緊張もせず、回数を走るうちに調子が上がっていったレースだっただけに、残念な結果になってしまった。

丹野夏波「エリート初年で緊張があった」

予選3本とも思うように走れず何もできなかったレースだった。今年からエリートで気持ち的にも緊張していた部分があった。レースの組み立て方など課題も見えているので、もっと練習を重ねていきたい。

男子ジュニア 結果

増田優一(大阪府/大阪偕星学園高等学校)29位
橋本颯馬(茨城県/常磐大学高等学校)32位

女子ジュニア 結果

籔田寿衣(大阪府/大阪偕星学園高等学校)15位
早川優衣(岡山県/興譲高等学校)18位

籔田寿衣「内容には納得していない」

準決勝のスタートで出遅れて、第1コーナーでイン側に付けられるラインを狙ったが思ったよりもスペースが狭く、前の選手と接触してペダルが外れてしまった。予選から思ったように走れないレースだったが、目標としていた準決勝進出はクリアできた。ただし内容には納得していない。ジュニア1年目なので来年に向けて取り組んで行きたい。

三瓶将廣監督「ジュニア4人全員が予選通過は収穫」

男女のジュニアについては決勝進出を目標に取り組んできたので残念な結果にはなった。ただ、ジュニアの4人全員が予選を通過したことは収穫だった。シーズン前半のワールドカップに取り組んできた成果が出てきていると思う。さらにレベルを上げていくために、これまで以上に経験を積ませていきたい。男女のエリートについては、日本の選手が得意とする雨でタイトなコースだったためもう少し上まで行きたかったのが正直なところ。目標は決勝進出のチャンスがある準決勝進出に置いている。こちらについても今回の反省をフィードバックして前を向いて強化を進めたい。

大会結果掲載URL
https://dataride.uci.ch/Results/iframe/CompetitionResults/55747?disciplineId=1

大会ホームページ
https://www.bmxzolder.be/2019-bmx-world-championships/

(TEXT:JCF