2024年7月1日、都内にてBMXフリースタイル種目の日本代表内定会見が実施された。パリオリンピック代表候補として発表されている中村輪夢、BMX フリースタイル ヘッドコーチの出口智嗣 氏が登壇して大会への意気込みを語った。
男子代表候補:中村輪夢
2002年2月9日生まれ 京都府京都市出身
主な戦歴
2022年
世界選手権 エリート優勝
2023年
アジア選手権 エリート優勝
全日本選手権 エリート優勝
ワールドカップ第4戦 エリート8位
世界選手権大会 エリート4位
2024年
ワールドカップ第1戦 4位
ランキング
UCI 個人4位(2024年6月25日現在)
どのように選考されたか
選手・コーチの登壇に先立ち、JCF ハイパフォーマンスディレクターの三瓶将廣 氏により、今回の選考方法、パリオリンピック大会フォーマットについての説明が行われた。
パリオリンピックの出場枠獲得方法はいくつかありますが、ひとつは先日まで開催されたOlympic Qualifier Series。このシリーズの最終結果上位6カ国が出場枠を獲得できます。
残念ながらこの方法で枠を獲得することはできませんでしたが、その次の選考方法である「世界選手権の結果」によって、日本は男子で1枠獲得することができました。
一方女子は内藤寧々選手、大池水杜選手といった面々が世界選手権でトップ10に入るようなリザルトを残してきたものの、残念ながら国別の出場枠は獲得できませんでした。
国内選考の方法
「2番目の選考方法(世界選手権の成績)で出場枠を獲得した場合、当該大会の成績上位者を選考する」という国内選考基準を設けており、これによって2022年世界選手権優勝の中村輪夢選手が内定となりました。
リザーブに関しては「2024年シーズンワールドカップの上位選手から選考」ということで、10位以内に入る成績を残した小澤楓選手を選出しています。溝垣丈司選手も非常に僅差ではありましたが、上位順ということで小澤選手に決定しました。
パリオリンピックは予選で3人落ちる
パリオリンピックでは7月30日に予選、7月31日に決勝が行われます。
BMXフリースタイルは東京大会で初開催となった種目。東京大会では9選手の出場でしたが、今回は12選手に変更されています。
初日の予選は、1人2本走って平均点を競うというもので、上位9選手が翌日の決勝戦へ進出。
決勝戦では1人2本走って、どちらか良い点数の方を採用し、順位に反映されます。東京大会でも2日間で実施されましたが、前回は「シーディング」という出走順を決めるものが初日に行われていました。