短距離選手がバンクリーグで爆走した結果…

初戦は那須ブラーゼンとの対決。ボスの走りを観ようとフェンス越しにも人が集まり始める。周りの選手とサイズが一回り違うボス。

穏やかなペースでレースが進むが、ポイント周回を前に、ボスに注目が集まる。

いよいよ迎えた最初のポイント周回を、ボスは腰を上げずに獲得。あまりの圧巻の走りに、歓声よりも驚きの声が上がる。

 

 

その勢いのまま3ポイントをストレートで獲得し、爆走のボス。思わずニヤニヤ。周りの選手や観客から「なんでそんな余裕なの?」と聞かれても笑顔で「いやキツいよ(笑)」と大満足で上機嫌な模様。

予選2戦目は強豪チームブリヂストンサイクリングとの対決。スタートでは後方に位置し、様子を伺いながら慎重に走る。

「最初からチームでまとまって、ボスを抑えるしかない」と述べた沢田桂太郎選手(チームブリヂストンサイクリング)の作戦が見事ハマり、流石のボスも強豪ブリヂストンには太刀打ち出来ずに0-3で敗退。

しかし、流石は現役の世界最高峰トラック短距離選手。元ロードレース選手としても世界の舞台でも活躍したボスが、現役のロードレース選手を”バンク”というボスが得意なフィールドで熱戦を繰り広げた。

 

ヴィクトワール勢はチームピットへと戻りすぐさま反省会。ヴィクトワールの選手からトレーニングや食事について相談されると、真摯に回答するボス。ファンだけでなく、レースに参加した選手たちにとっても貴重な時間だっただろう。

控え室で競輪を観ながらお疲れモードのボス。これにて、今年の日本でのレースを終えた。

レースが終わってもみんな夢中

レース終了後の閉幕式で日本のファンに囲まれたボス。遥々オランダから来日し、東京から広島へ。これまでに5度も世界チャンピオンへ輝いたテオへの人気っぷりは凄まじく、サインや写真撮影を求められる。

「今年も日本を楽しめたよ」テオ・ボスインタビュー