一番勝利に近いのは・・・トラックナショナル選手を抱えるブリヂストン?
参加予定チームの中でも、会見へ出席した近谷涼だけでなく、橋本選手や窪木一茂、沢田桂太郎らトラック日本代表選手を複数抱えるチームブリヂストンサイクリングが最も優勝に近いチームだろう。そこで、ブリヂストンサイクリングの六峰亘監督に話を伺った。
トラックとロード兼任の選手の年間スケジュールですか?トラックもやって、ロードもやって、バンクリーグもやるとなると、年間のスケジュールはいっぱいいっぱいになってしまいますね。でも、基本的に自転車選手ってスケジュールいっぱいいっぱいで、年中レースやってるような感じ。レースが重なって重要度で選ぶこともありますから、そこまで大きな問題ではありません。これもレースの一つとして組み込んでいく形です。
『レースがトレーニングになる』という点も無くはないですが、やっぱりバンクリーグは『知名度をあげる』『ファンと関わり合い、ファンを獲得する』という側面が大きいでしょうか。フィールドが狭いから、より盛り上がりや一体感が生まれます。前回のプレ大会の時も、宇都宮はかなり盛り上がってたので、そういうのが色々な地元で開催できればいいですよね。
ブリヂストンは三島をホームにしていますから、伊豆ベロドロームでやれたらいいんですが、今はオリンピックの関係もあってなかなか使うのが難しいんですよね。でも静岡は競技場がたくさんありますから、そのうちやれるんじゃないかなと思っています。
バンクリーグが軌道に乗れば、地域ごとのチームがもっと出てくるかもしれません。地域の方や企業さんが見に来られて、チームを立ち上げるきっかけになって・・・ということが起こるかもしれないですね。
ロードやトラックやマウンテンバイクなど、自転車競技を見たことのない人でも、今までにない熱狂を味わえると思います。目の前で感じられる自転車のスピードを味わっていただきたいですね。
今後はどうなる?バンクリーグの向かう先
バンクリーグは、ゆくゆくはホーム・アウェイの形式で繰り広げる、Jリーグのような盛り上がりを目標としている。しかし今年は発足初年度とあり、まずは巡業のような形で競輪場にてレースをする予定だ。
発表されている開催日程は以下の通り。
Round1 | 2019年8月23日(金) | 開催地調整中 |
Round2 | 2019年8月30日(金) | 松坂競輪場 |
Round3 | 2019年9月23日(月祝) | 広島競輪場 |
Round4 | 2019年10月21日(月) | 開催地調整中 |
個人的な話になるが、筆者の地元はサッカー王国静岡だ。ホームでの試合の日はスタジアム周辺が渋滞し、空色のユニフォームを纏った人々が興奮した顔で歩いている。バンクリーグが発展すればこんな景色が見られるようになるのではないか・・・そんな期待と共に、今後のバンクリーグへ注目したい。