いよいよ東京オリンピック開催の2020年。

オリンピック出場枠をかけた2019-2020シーズンも大詰め。新しい年の戦いが始まる前に、昨年2019年に開催された国際大会を振り返ろう。世界選手権男子ケイリンでの新田祐大の銀メダル獲得や、日本ナショナルチームによるロシア遠征などを含めた前編をお届け。

新田祐大が世界選手権ケイリン銀メダル 2019年2月

UCIトラック世界選手権

2018-19シーズンのUCIトラックワールドカップ全6戦を終えて行われた世界選手権。年に一度の世界王者を決めるビッグレースであると同時に、オリンピックポイントが与えられる大会の中で一番ポイント配分の大きい大会である。

男子短距離種目ではオランダ勢がタイトルを総ナメする中、日本の新田祐大が男子ケイリンにて銀メダルを獲得。これにより男子ケイリン個人/国別の両者で世界ランク1位へと登りつめた。

女子短距離ではリー・ワイジー(李慧詩:香港)がスプリントとケイリンで2冠を達成。2018-19シーズンのワールドカップも負け知らずだったワイジーが、クリスティーナ・フォーゲルに代わる新たなスプリント界の女王として君臨した。

中・長距離種目では男子チームパシュートにて、オーストラリアが世界記録を約1秒更新するとともに金メダルを獲得(3分48秒012)。女子と共にアベック優勝を果たした。

【世界新】男子チームパシュート・オーストラリアが世界記録で金メダル/世界選手権トラック2019

更に女子中・長種目ではロードレースでも活躍するベテラン、キルステン・ウィルト(オランダ)がオムニアムを2連覇&マディソンでも優勝を果たし大会2冠。女子の中でも圧倒的な実力を持つウィルトがその力の差を見せつけた。

また、オムニアムに出場した日本の梶原悠未が最終種目のポイントレースまでメダル圏内の3位と健闘。最終順位を4位でレースを終えたが、世界選手権というオリンピックさながらの大舞台で戦える事を証明した。

ロシア遠征