ポーランドで行われている『世界選手権トラック2019』大会2日目、2月28日に男女のチームパシュート決勝が行われた。男子はオーストラリアが世界記録を約1秒更新の3分48秒012で優勝。女子もイギリスを下したオーストラリアが優勝した。
男子の決勝カードはオーストラリア対イギリス。
オーストラリア決勝メンバー
サミュエル・ウェルスフォード
キーランド・オブライエン
レイ・ハワード
アレクサンダー・ポーター
イギリス決勝メンバー
イーサン・ハイター
エドワード・クランシー
キアン・エマディ
チャーリー・タンフィールド
決勝での勝ち上がりは決めた1回戦のタイムはオーストラリアが3分51秒529、イギリスが3分51秒635と互角。決勝は大接戦が予想された。
レースはまずはオーストラリアがハイペース(1分1秒台)で1kmを走り、イギリスから1秒ほどリードを奪って始まる。
2km地点ではその差が詰まらず。3km地点ではまったく隊列にブレを見せないオーストラリアがイギリスを1.5秒ほど突き放して、ジワジワと差を拡大。
そしてペースを落とさないオーストラリアに対し、会場の興味は世界記録の更新の有無へと移っていく。
最後の1周に入り、ギリギリ更新可能かどうかと会場が見守る中フィニッシュしたオーストラリア。
フィニッシュタイムは3分48秒012。およそ1年前に更新した世界記録(世界記録は3分49秒804)を自らが塗り替える形で走り終え、この種目の金メダル獲得と同時に新世界記録樹立を果たした。
3位決定戦はデンンマーク対カナダの対決。銅メダルを獲得したのはデンマークとなった。
「チームで覚悟を持って臨んだ」レイ・ハワード
Q:世界新記録で金メダル、どんな気分でしょうか?
とってもハッピーさ!世界記録をこんなに更新できるとは思ってなかったよ。
このタイムを出せたのはオリンピックでの勝利を目標に、皆が集中してロードレースを走らず、チームで覚悟を持って臨んだからだね。だからこのタイムを出せたんだと思うよ。
Q:オリンピックまでにこの記録をどこまで伸ばせると思う?
今日のレースまではタイムはそんなに伸びないと思っていたけど、今日のレースを終えて「どこまで行けるのかな?」って自分でも思ってるよ(笑)1年前は3分48秒って絶対出ないと思っていたからね。ここからは未開拓の領域さ!