東京2020オリンピックでのメダル獲得を目的とし、日本自転車競技連盟が立ち上げた「ハイ・パフォーマンス・センター・オブ・ジャパン・サイクリング」(以下HPCJC)。自転車トラック競技日本ナショナルチームを支え、次世代のメダリストを輩出することを狙うこの機関には、コーチングスタッフ、サポートスタッフ等、各方面の精鋭達が揃う。
伊豆ベロドロームを拠点に、選手達へのトレーニング環境の提供を始め様々なサポートを行なうHPCJC。
今記事では、2021全日本選手権トラックの開催中に実施されたHPCJCのコーチやマネージメントの人々を加えた共同記者会見から、未来に向けた組織の継続を訴えた全体統括ミゲル・トーレス氏へのインタビューをお届けする。
HPCJCについての詳しい記事は以下から。
安定した機関になるために
Q:今後のHPCJCについて、環境整備は整った状態ですか?今後の具体的な方針は。予算確保はどのように行いますか?
今までの運営における予算は、主に競輪業界や楽天Kドリームスから応援を頂いて来ました。
しかしJOC(日本オリンピック委員会)や日本政府を含む、他団体からの支援も無いと、新しいパフォーマンスシステムを生み出し続けられる、安定した機関にはなる事はなかなか難しいでしょう。
既に日本を代表する選手を輩出しているため、国や企業のサポートも今後はもっといただければと思っています。この競技では機材開発もとても重要な項目です。
支援を受けるためにも、私たちは選手達をより強くしていかなければなりません。
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