2021年10月20日から24日に開催された「UCIトラック世界選手権2021」の、女子マディソンで優勝したキルステン・ウィルト(オランダ)。本大会は、2021年シーズン限りでの引退を表明していたウィルトにとって、最後の世界選手権となった。
A new rider enters the Legend of Cycling today on the track of Roubaix! Congratulations to @kirsten_wild for an impressive career: several times World Champion in Women's Omnium, Madison, Points race and Scratch, not to mention a long list of victories on Road.
Tot ziens! pic.twitter.com/vu0i1dEQGQ
— David Lappartient (@DLappartient) October 24, 2021
本記事では38歳までの17年ものあいだ、プロサイクリストとして活躍し続きてきたキルステン・ウィルトについて、彼女が成し遂げた偉業とともにご紹介していく。
17年間のプロキャリア
キルスティン・ウィルトが残した偉業の1つは、キャリア歴そのもの。
2004年(当時22歳)に所属した母国オランダのロードレースチームでプロ選手としてのキャリアをスタートしてから、39歳に至る2021年の今シーズンまで、第一線で活躍し続けてきた。
この17年に及ぶキャリアで獲得したタイトルは数多く、トラック競技の主要大会の優勝回数だけでもその凄さが伺える。
国内選手権 | 27回優勝 |
ワールドカップ | 11回優勝 |
ヨーロッパ大陸選手権 | 8回優勝 |
世界選手権 | 9回優勝 |
50を優に超えるトラック競技での優勝を達成しながらも、ロードレース選手としても数多くの主要大会で表彰台に輝いてきたキルステン・ウィルト。
2021年8月に開催された「シマック・レディース・ツアー」を最後に、ロードレース競技から引退した。
世界選手権で9回優勝
国内選手権をはじめ、トラック競技選手として活躍しはじめたのは2007年のこと。
その後2011年の世界選手権で初の表彰台入りを果たすと、2015年からは毎年表彰台に登る活躍を見せる。2018年大会からの4大会では、計8回の優勝を成し遂げた。
開催年 | 開催地 | 種目 | メダル |
2011年 | アペルドールン | オムニアム | 3位 |
2015年 | イブリーヌ | スクラッチ | 優勝 |
オムニアム | 3位 | ||
2016年 | ロンドン | スクラッチ | 2位 |
2017年 | 香港 | オムニアム | 2位 |
ポイントレース | 3位 | ||
2018年 | アペルドールン | オムニアム | 優勝 |
ポイントレース | 優勝 | ||
スクラッチ | 優勝 | ||
マディソン | 2位 | ||
2019年 | プルシュクフ | オムニアム | 優勝 |
マディソン | 優勝 | ||
スクラッチ | 2位 | ||
ポイントレース | 3位 | ||
2020年 | ベルリン | マディソン | 優勝 |
スクラッチレース | 優勝 | ||
2021年 | ルーベ | マディソン | 優勝 |
ポイントレース | 3位 |