男子短距離

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女子短距離

日本は初のチームスプリントへ挑む

日本からは太田りゆ、佐藤水菜、梅川風子が参戦。3人制度となって以来初の国際大会でのチームスプリントに挑戦する。過日行われたトレーニングにおいても期待の出来るタイムが出ており、本番ではその仕上がりを楽しみにしたい。

チームスプリント 太田・佐藤・梅川
ケイリン 佐藤(補欠:太田)
スプリント 太田・梅川(補欠:佐藤)

女子チームスプリントの世界基準は如何に?

リー・ソフィー・フリードリッヒ、エマ・ヒンツェ

女子チームスプリントは3人制に移行したばかりであるため、公式記録も少なく、先日行われたヨーロッパ選手権でもオランダチームが早速世界記録を更新していたのだが……そのオランダチームは、今回はチームスプリントにエントリーしていない。

ヨーロッパ選手権銀メダルのドイツはリー ソフィー・フリードリッヒ、ポーリン・グラボッシュ、アレッサ カトリオナ・プロップスターの構成であったが、世界選手権ではプロップスターを、2020世界選手権でケイリン・スプリント・チームスプリント3冠のエマ・ヒンツェへ入れ替えてエントリー。ヒンツェは東京オリンピックでもフリードリッヒと共にチームスプリント銀メダルを獲得しており、今大会の最有力候補だ。

なお、ヨーロッパ選手権・オリンピックともに銅メダルはロシア。約1週間前のヨーロッパ選手権では46.795秒で、実は銀メダルのドイツより好タイム(1-2位決定戦、3位決定戦それぞれの組に分かれていたため、2位より3位の方が速い事例が発生する)。メンバーも補欠の入れ替えはあるものの、ほぼ同じ構成。

東京オリンピックで世界新記録&2連覇の中国は今大会に不参加。男女・短距離中長距離すべて中国、韓国、香港が不参加のため、アジア勢の出場は非常に少ない。

群雄割拠の女子短距離

ケルシー・ミシェル

香港のリー・ワイジー(李慧詩)は出場せず。そんな中でのケイリン&スプリントの有力選手は、前述したドイツ勢の他は何と言ってもカナダのケルシー・ミシェル。東京オリンピックのスプリントで見せた圧倒的な強さは記憶に新しい。そしてオランダのシェーン・ブラスペニンクスは東京オリンピックとヨーロッパ選手権で強さを見せ、ヨーロッパ選手権スプリント金メダル、チームスプリント金メダル、オリンピックではケイリンで金メダルを獲得した。彼女たちが今大会の中心となっていくだろう。

オリンピックを機に一度休息に入った選手・引退した選手もいる上、日本における佐藤・梅川のような新人選手も出場をするため「パリへ向けた戦いの中心人物は誰なのか?」と名乗りを上げる舞台にもなるだろう。

中長距離

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