梶原悠未のオムニアム銀メダル獲得をはじめ、数多くのドラマが生まれた、東京2020オリンピック。

延期の影響もあり有力者の引退などが相次いだが、実際のレースではベテランの活躍と若手の台頭が顕著となった。性別および短距離と中長距離に分けて、その模様を見ていく。今回は男子中長距離編。

どこまで速くなる?『4強』時代のチームパシュート

シモーネ・コンソーニ Simone Consonni (ITA), フィリポ・ガンナ Filippo Ganna (ITA), フランチェスコ・ラモーン Francesco Lamon (ITA), ジョナサン・ミラン Jonathan Milan (ITA), Men's Team Pursuit Final AUGUST 4, 2021 - Cycling : during the Tokyo 2020 Olympic Games at the Izu Velodrome in Shizuoka, Japan. (Photo by Shutaro Mochizuki/AFLO)

今大会のベストレースのひとつと言っても過言ではない、男子チームパシュートの決勝戦。

フィリポ・ガンナ擁するイタリア対世界記録保持チームとして臨んだデンマークの戦いは、序盤にイタリアが僅差でリードするも、中盤ではデンマークが巻き返し、そして最後はイタリアのエース、ガンナがチームを引っ張り加速することで再度逆転し、世界新記録(3分42秒307)を樹立、チームを優勝へと導いた。

フィリポ・ガンナ Filippo Ganna (ITA), Men's Team Pursuit Final AUGUST 4, 2021 - Cycling : during the Tokyo 2020 Olympic Games at the Izu Velodrome in Shizuoka, Japan. (Photo by Shutaro Mochizuki/AFLO)

2020世界選手権でデンマークによって樹立された世界新記録は3分44秒672。今回はそのタイムをさらに2秒以上上回り、世界の進化はコロナ禍でも止まらず、オリンピックという”最高の舞台”で、その進化の程を実感させるレースとなった。

シモーネ・コンソーニ Simone Consonni (ITA), フィリポ・ガンナ Filippo Ganna (ITA), フランチェスコ・ラモーン Francesco Lamon (ITA), ジョナサン・ミラン Jonathan Milan (ITA), ラッセ・ノーマン・ハンセン Lasse Norman Hansen (DEN), ニクラス・ラースン Niklas Larsen (DEN), フレデリック・マドセン Frederik Madsen (DEN), ラスムス・ペダーセン Rasmus Pedersen (DEN), キーランド・オブライエン Kelland O’brien (AUS), サム・ウェルスフォード Sam Welsford (AUS), レイ・ハワード Leigh Howard (AUS), ルーカス・プラップ Lucas Plapp (AUS), Men's Team Pursuit Final AUGUST 4, 2021 - Cycling : during the Tokyo 2020 Olympic Games at the Izu Velodrome in Shizuoka, Japan. (Photo by Shutaro Mochizuki/AFLO)

3位にはオーストラリア、4位にニュージーランド。2020世界選手権大会の1位から4位まで(1位:デンマーク、2位:ニュージーランド、3位:イタリア、4位:オーストラリア)が順当に勝ち上がる結果。今大会の上位4チームが覇権を争う”4強時代”の到来と言えるだろう。

「ひとつの夢を達成したら、更なる夢を越える」とツイートしたガンナ。

最強のチーム!!?この写真を見て「これはっ!」となる人は30代以降かと・・・・

ベテランの経験 マディソン

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