準々決勝 新田祐大
準々決勝は全部で3レースが行われ、各レース6人で走るうち4着までに入れば次の準決勝に進むことができる。
1レース目に登場した新田祐大。メンバーは、オーストラリアのマシュー・リチャードソン。コロンビアのケビン・キンテロ。フランスのライアン・エラル。リオオリンピックチャンピオン、イギリスのジェイソン・ケニー。2020年世界選手権の優勝者、今大会はチームスプリントとスプリントで金メダルを獲得しているオランダのハリー・ラブレイセン。そして新田祐大の6選手。
周回中の並びは先頭に新田、2番目にフランスのエラル、3番目にコロンビアのキンテロ、4番目にオーストラリアのリチャードソン、5番目にイギリスのケニー、そして最後尾6番目にオランダのラブレイセン。
残り3周でペーサーが離脱するタイミングに合わせて、4番目につけていたオーストラリアのリチャードソンが上昇、後ろにイギリスのケニー、オランダのラブレイセンが続く。
リチャードソンは新田を交わして先頭へ、さらにその外側から一気にラブレイセンがスピードを上げて前に出る。
残り2周。先頭はラブレイセン、後ろにリチャードソン、新田は3番目につけて踏み出しのチャンスを待つ。その後ろにはケニー、コロンビアのキンテロ、フランスのエラルと続くが、今度はケニーが、後ろからエラルが上昇してくるのを見て発進。キンテロ、エラルを引き連れて一気に先頭に出た。新田はこの時点で最後尾。
そして残り1周。トップスピードで最終周回に入った6人。次の準決勝に進めるのは上位4人。新田は最低前2人を抜かなければここで敗退となってしまう。しかしレーススピードは最高に達していて、新田のパワーを持ってしても前を捕らえることはできない。
結局新田は追走するのみで6着でフィニッシュ。準決勝進出はならず敗退が決まってしまった。そして、新田祐大の東京オリンピックがここで終わった。
