8月8日、東京オリンピック自転車トラック競技最終日。この日行われた女子オムニアムで、日本代表の梶原悠未が銀メダルを獲得した。

日本人女子として初

自転車競技におけるオリンピックでのメダル獲得は2008年北京オリンピックの男子ケイリンで、永井清史が銅メダルを獲得して以来13年ぶり。銀メダルは2004年アテネオリンピックの男子チームスプリントと並ぶ日本最高位のメダルだ。また、日本の女子選手のメダル獲得はこれまでになく史上初の快挙となった。

アクシデントに見舞われながらも2位を死守

オムニアムは4種目の総合成績を争う混成競技。梶原は2020年に行われた世界選手権で日本の女子として初の優勝を果たしており、このオリンピックでも優勝候補の1人にあげられていた。

梶原は最初の種目を2位とすると好調の波に乗り、2種目目を5位、3種目目を2位として暫定総合成績を、トップと2ポイント差の2位で最終種目を戦った。

結局梶原は逆転優勝こそならなかったものの、途中2ポイントを獲得して暫定2位を死守。また残り10周を切って落車アクシデントに見舞われながらも最後まで走り抜き、銀メダル獲得となった。

Text:伴達朗

【詳報】女子オムニアム 梶原悠未 銀メダルの軌跡/東京オリンピック自転車トラック競技

【ルール解説】4つの種目の総合成績で競う種目「オムニアム」