1回戦

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女子1回戦〜決勝

女子チームパシュート1回戦。予選で世界記録を更新したドイツは、決勝進出をかけて予選4位のイタリアと対戦。

メンバーは、フランチスカ・ブラウス、リサ・ブレナウアー、リサ・クレイン、そしてマイキ・クローガの4選手。ドイツは最初の1000mを1分7秒186で通過すると、その後は1周15秒前後のほぼイーブンペースで周回を重ねる。

そして予選でも見せた、「レース半ばで体の大きなクローガに長く前を引かせ、他の3人の体力を温存。クローガが役目を終えて離脱した後は残った3人がハイペースで走り切る」という戦略を今回もとった。これによって、通常どうしてもペースが落ちてしまうラスト1000mを、ペースを上げて走り切ることができる。

クローガ任せになってしまうため当然失敗するリスクもある戦略だが、ドイツはこのためのトレーニングをオリンピックに向けて積んできたのだろう。予選での世界新記録達成がそれを証明している。

この1回戦、ラスト1000mで徐々にペースを落とすイタリアに対して、ドイツは1周のタイムを15秒前後から14秒台半ばまでペースアップ。そして再び世界記録を更新する4分6秒159のタイムでフィニッシュ。決勝進出を決めた。

1回戦結果PDF

決勝 ドイツ vs イギリス

決勝は、世界記録連発の快進撃を続けるドイツと、オリンピック3連覇を目指す強豪イギリスの対戦。

イギリスは先の1回戦で、予選でドイツが出した世界記録を再び更新。その後すぐドイツに記録を塗り替えられたものの、強豪国としての意地と底力を見せつけた。イギリスのメンバーは、ケイティ・アーチボルド、ローラ・ケニー、ネア・エバンスジョシー・ナイトの4選手。

ドイツはスタートからこれまでより速いペースでリードを保つ。1000mの通過タイムはドイツが1分6秒842。イギリスが1分8秒158。タイム差は1秒316。

そして1500mを過ぎたあたりで、ドイツはマイキ・クローガがこれまで同様前に出て、風圧を一身に受けて後ろの3人の体力を温存する態勢に入った。一方のイギリスはなかなかペースが上がらない。

ドイツリードのまま2000m通過時のタイム差は、2秒178。イギリスにとっては苦しい展開だ。ドイツは2500mを過ぎたところでクローガが役目を終えて隊列を離脱。同時に残った3人が一気にスピードを上げた。

3000m通過時のタイム差は3秒676。ドイツは残り1000mを、戦略通り更にペースを上げて走り切り、なんと3回目の世界新記録となる4分4秒242で強豪イギリスを下し、金メダルを勝ち取った。

決勝結果PDF

ガンナ擁するイタリアが、世界新記録で決勝進出

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