予選
出場したのは、予選のスタート順に、ポーランド、ROC(ロシアオリンピック委員会)、ドイツ、オーストラリア、オランダ、フランス、ニュージーランド、そして前回のリオオリンピックのチャンピオン、イギリスの8チーム。
注目を集めたのは、最終出走のイギリス。2008年の北京から2012年ロンドン、そして2016年リオデジャネイロと、これまで3大会連続で金メダルを獲得している。
そして5番目に出走する世界チャンピオンチームのオランダ。近年スプリント系の種目で世界を席巻し続けているオランダ。2020年の世界選手権では、このチームスプリントとケイリン、スプリントの短距離3種目でオランダ国歌を表彰台の中央で聞いている。
特にこの種目で第2走を務めるハリー・ラブレイセンは、後日行われる短距離個人種目、スプリントとケイリンの優勝候補でもある。ここでの走りは両個人種目に出場する日本の新田祐大、脇本雄太としても気になるところだろう。
最初に好タイムを出したのは4番目スタートのオーストラリア。第1走マシュー・リチャードソン、第2走にネイサン・ハート、そして第3走にマシュー・グレーツァーという布陣で臨み、42秒371のオリンピック新記録をたたきだす。
次の5番目スタートは注目のオランダ。メンバーは第1走ロイ・バンデンバーグ、第2走ハリー・ラブレイセン、そして第3走マティエス・ブフリ。オランダは直前にオーストラリアが出したオリンピック記録をあっさりと塗り替え、42秒134のオリンピック新記録で残り3チームの結果を待つ。
このオランダに迫ったのは、やはり最終8番目スタートのイギリスだった。メンバーは第1走にライアン・オーェンス、第2走にジャック・カーリン、そして第3走に前回、前々回大会の優勝メンバーの1人、ジェイソン・ケニーを据え、オランダが出したタイムに挑む。
イギリスは2周目までオランダを上回るスピードだったが、ラスト1周でわずかに失速し、タイムは42秒231。
この結果予選トップはオランダ。そして2位にイギリス、3位にオーストラリアと続く。