2021年8月2日、東京オリンピック開幕から11日目。自転車競技は、都心でスピードと技を競ったBMXの熱戦から、舞台を静岡県伊豆市に移し、自転車競技カテゴリーでは最後となるトラック競技が始まった。

オリンピック最終日となる8日までの7日間、男女合わせて12種目でメダル争いが繰り広げられる。日本からは短距離種目に新田祐大、脇本雄太、小林優香。中長距離種目に橋本英也、梶原悠未、中村妃智の計6人が出場。1年間の延期期間を経てそれぞれの夢を実現させるための戦いがいよいよ始まる。

開催会場は日本初の屋内板張り250mトラックとして2011年に完成した伊豆ベロドローム。

トラックナショナルチームの拠点であり、自転車競技全般のナショナルトレーニングセンターの一施設としての役割を持つ。普段は深い青色を基調とした施設だが、オリンピックを迎えるにあたって改装された場内は、東京オリンピックのテーマカラーのひとつである鮮やかな赤で統一。

板張りの走路にペイントされた五輪マークとともに「世界最高峰のスポーツの祭典」を演出する。今回のオリンピックでは数少ない有観客で行われる7日間。日本選手の出場は2日目までは無く、3日目の男子スプリントからとなる。

トラック競技初日。この日は女子チームスプリントの予選から決勝までと、男女チームパシュートの予選が行われた。いずれの種目もタイムがカギを握る種目だが、始まって早々記録ラッシュに沸き、この内女子の2種目では世界新記録が生まれた。

▼男女チームパシュート予選結果

更なる記録更新なるか?4人で挑む高速勝負の行方は/男女チームパシュート予選

女子チームスプリント(出場8チーム)

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