ケイリン

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中長距離

チームパシュート

男子チームパシュートは、トラック競技初日の8月2日に予選、4日に決勝が行われる。日本は男女とも出場枠を逃している。

優勝候補筆頭はデンマークだ。昨年の世界選手権で走った3回全てで世界記録を塗り替えており、決勝では3分44秒672という驚異的な記録を出した。デンマークは、ラッセ ノーマン・ハンセン、ジュリアス・ヨハンセン、フレドリック・マドセン、ラスムス・ペデルセンという世界選のメンバーそのままに東京へ乗り込む。

なお、オリンピック記録は、前回リオでのイギリスが出した3分50秒265というタイムだ。

同じ距離をたった一人で4分1秒934で走った記録を持つフィリポ・ガンナ擁するイタリアや、前世界記録(3分48秒012)をマークしているオーストラリアの存在も要注目だ。

フィリッポ・ガンナ

世界選では4位だったオーストラリアは、世界選と同じメンバーで、世界選銀メダルのニュージーランドは一人メンバーを代えて東京オリンピックへと挑む。

女子チームパシュートは予選と決勝とが同日の8月3日に行われる。

3kmの個人パシュートで世界記録を持ち、今大会ではロードレース&ロードタイムトライアルにも出場するクロエ・ダイガードや、昨シーズンのワールドカップで多くのメダルを持ち帰ったジェニファー・バレンテらを擁するアメリカが現世界チャンピオン。世界選で勝ったときと同じメンバーで出走予定だ。

世界記録はリオオリンピックでイギリスが出した4分10秒236。リオを走ったイギリスの2人(ケイティ・アーチボルトとエリノア・ベイカー)は今大会も走る。世界選ではおよそ2秒差でアメリカに負けたが、オリンピック本番での巻き返しとなるか。

カナダやニュージーランド、ドイツ、オーストラリアなども接戦を見せてくれるはずだ。

マディソン

男子マディソンは、日本の出場枠はなし。8月7日に開催される。

昨年の世界選では、今年のツール・ド・フランスでのマーク・カヴェンディッシュのスプリント発射台として最高の仕事を果たしたミカエル・モルコフとラッセノーマン・ハンセンのデンマークが2位以下にほぼ倍のポイント差をつけて勝利している。しかし、今大会ではモルコフの出場はない。メンバーの変化によって結果はどう影響するだろうか。

また、世界選と同じ組み合わせで出場するニュージーランドのスチュアート・キャンベル&アーロン・ゲートのコンビや、ドイツのロジャー・クルーゲ&テオ・レインハート、オランダのヨエリ・ハヴィック&ヤン・ウィリアム・ファンシップ、イタリアのエリア・ヴィヴィアーニ&シモーネ・コンソーニ、フランスのベンジャミン・トマ&ドノヴァン・ゴロンダンを中心としてレースが動くはずだ。

ロードレースにおけるトップカテゴリーのチーム、イネオスグレナディアズに所属するイーサン・ヘイターと同じくワールドチーム、ボーラ・ハンスグローエに所属するマシュー・ウォールズの若手コンビがどのような動きを見せてくれるかも期待したい。

人数も多く、目まぐるしく選手が入れ替わるマディソンは目移りしてしまいがちだが、どこを見たらいいか分からないという人は、ぜひどこか一つのチームを固定で見続けてみてほしい。そうすると展開を見失わずに済み、交代の技術やタイミング、加速をかけるポイントなども把握でき、より楽しめるはず。

女子マディソンは、8月6日。

キルスティン・ウィルト擁するオランダや、オムニアムでも活躍する国が優勝候補となるだろう。現世界チャンピオンは、ウィルトとエイミー・ピータースのオランダ。

4月にベルギーで行われたレースではローラ・ケニーとケイティ・アーチボルトのイギリスがオランダに対して逆転優勝を納めている。

レティシア・パテルノステルのいるイタリアや世界選2位のフランス、クララ・コッポニとマリエ・ネットのコンビも注目だ。

日本からは梶原悠未中村妃智のペアが出場。日本ナショナルチームとしては大きく照準を置いている種目ではないが、梶原のスピード力を生かすことができれば上位も狙えるはずだ。

オムニアム

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