7月3日(土)、長野県松本市にある1周333mの美鈴湖自転車競技場にて『第7回JICF国際トラックカップ・全日本学生選手権オムニアム』が行われた。
今大会は二日間で開催され、初日は、短距離種目は男子スプリント、中長距離種目は、翌日に行われる男子マディソンの予選として10kmのポイントレース、70周の男子マディソン、60周の女子マディソンが行われた。
本記事では優勝者のコメントを中心に、男子スプリントのレースを振り返る。
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予選
午前中には男子スプリント予選の200mフライングタイムトライアルが行われ、15名が出走。上位8名が1/4決勝へと勝ち上がった。その中で、今回ナショナルチーム所属選手で出場した寺崎浩平(チーム楽天Kドリームス)、新山響平(チームブリヂストンサイクリング)、菊池岳仁(チーム楽天Kドリームス)の3名は9秒台を記録。
200mフライングタイムトライアル上位3名記録
寺崎浩平(チーム楽天Kドリームス)9.715秒
新山響平(チームブリヂストンサイクリング)9.837秒
菊池岳仁(チーム楽天Kドリームス)9.877秒
競輪の開催があったこともあり、本大会に向けて調整はできなかったと話した寺崎だったが、ベロドロームでのベストタイムであった9秒73を更新。さらには屋外競技場での9秒台は初めてだったと語った。
さらには菊池も200mフライングタイムトライアルで初めての9秒台をマーク。
「今日初めて9秒台が出たんです。もうちょっと伸ばしてかなきゃいけないと思うんですけど、まずは絶対今回9秒台出さなきゃいけないなと思ってたんで、ちょっと嬉しかったです」と笑顔を見せていた。
唯一、タイム的には良くなく悔しいと話した新山であったが、しっかり9秒台に収めた。
「あんまり333mバンクで(タイムトライアルを)かけることがないので、手探りっていう感じだったんですけど、もう少し出せるかなっていうのは感触的にあったので」と感覚を語った。
1/4決勝
1/4決勝では、寺崎は吉野太晟(朝日大学)と、新山は松岡琢海(朝日大学)と、菊池は角宗哉(日本大学)と当たり、ナショナルチーム組が順調に勝ち上がると、準決勝では寺崎と伊藤京介(日本大学)、新山と菊池が当たり、それぞれ2本先取で寺崎と菊池が決勝戦へと駒を進めた。