6月23日〜27日にベラルーシの首都ミンスクで開催予定の『2021UECトラックヨーロッパ選手権』。ヨーロッパ組にとって東京オリンピック前最後の国際大会を約1ヶ月後へ控える中、トラック強豪国のオランダとドイツが参加を辞退する。

強豪国が揃って参加辞退

オランダ紙『BN DeStem』の記事によると、オランダKNWU(オランダ王国自転車競技連盟)は今回の決定理由を、ベラルーシ国内における新型コロナ感染拡大の危険性と、EUによるベラルーシ航空のEU域内空港への着陸禁止を含む制裁措置などにより、選手の安全が確保できない為としている。また、複数のヨーロッパ系メディアにおいても、ドイツが参加辞退をUECへ通達しているとしており、ヨーロッパの強豪国2国が揃って参加を辞退する。

なおKNWUは参加辞退の理由を、政治的状況ではなく、主にベラルーシの治安状況だともしている。

イギリス自転車競技連盟のパフォーマンスディレクターであるステファン・パーク氏は自身のツイッターで「27のEU加盟国がベラルーシへと飛行できない以上、来月にミンスクでヨーロッパ選手権を行うことは不可能だ」と投稿し、参加辞退を示唆した。

背景、EUのベラルーシ制裁

1/2 Page