あとは本番へ向けて仕上げるのみ

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梶原へ伝えた、レースを支配するという事

Q:梶原選手のオムニアムについては?

スクラッチ(第1種目:結果は2位)のあとに少し話しましたが、梶原は他の選手のレベルへ合わせてしまっていました。つまり本来は梶原が世界チャンピオンとしてレースを支配しなければならない場面で、それが出来ていなかったということです。ですからスクラッチの後で「自分でレースをコントロールしなければダメだ」と伝えました。

その後のテンポレース(第2種目)とエリミネーション(第3種目)は積極的なレースが出来、最終種目のポイントレースでは賢く走れましたね。ですから最初だけは少し保守的になってしまった部分がありますが「梶原が一番速くて、この中で一番強い。レースを支配するんだ」と伝えたら、そこからは大丈夫でした。やはり国際レースを2020年3月から行えていなかったことが原因だと思いますが、一度決めたらいつも通りになったので、自信が戻ったと思いますよ。

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Q:やはり定期的にレースを行うことは重要なんですね。

もちろんその通りです。オムニアムのようなレースでは自分の体力、脚力の残量を計算しながら走りますが、問題はそのタンクの量がどれくらいなのか、それが空っぽになってみないと分からない部分があります。レースが頻繁に行われていれば、その日の調子などにも左右されますが、どこまでが大丈夫なのか自分で分かります。

しかし久しぶりとなると、自分がどれほど走れるのか不安になるものです。こればかりは練習とレースでは全く異なるので、レースで自分がどこまで出来るのか、それを確認するしかありません。ですから、梶原のレースに関していえば、もっと厳しい、限界が見えるような展開が望ましかったのですが・・・・それでも今回のレースの結果、内容は良かったです。また課題をクリアしていくだけです。

Q:これがオリンピック前、最後の国際大会ですか?

そうです。なので身体的にも精神的にも、ここでレースをすることが重要だったのです。

橋本英也の嗅覚の良さ

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