プロテインに始まり、プロテインに終わる 佐藤慎太郎
ナショナルチームの合宿に参加していた、元KEIRINグランプリ覇者の佐藤慎太郎。そんな元王者の食事内容は?
Q:普段の食事を教えてください。
朝はプロテインです。顔を洗って、ホエイプロテイン40g。まずそれです。それからブロッコリー。食物繊維、ビタミンも多いので、カバっとひと掴みくらい。あとは日によりますが、白米とみそ汁といった感じです。
Q:朝からプロテインはなかなか刺激的ですね。
夜中(睡眠中)に身体の中のアミノ酸が不足するんですよ。そもそも10時間近く食べないわけですから、身体が飢餓状態にあるわけです。身体がプロテインを欲しがるわけです。まあボディービルダーみたいな食事なんですよ(笑)
Q:やはり声が聞こえるのでしょうか?
聞こえますね。「おいおいおいっ!血中アミノ酸濃度が下がっているぜ」という声が響いて目が覚めます。
Q:目覚まし時計いらずなんですね(笑)
筋肉の悲鳴を聞いて起きる、そしてプロテインです(笑)
昼はステーキを食べる時もありますが・・・・・・練習によります。ただ、プロテインは大事ですね。プロテインを飲んで、後は少し炭水化物を摂ります。キヌアという穀物があるのですが、トマトを小さく切って、刻んだ玉ねぎをまぶして、サラダ感覚で炭水化物も摂れる食事にしてますね。競輪選手ではこのような食事を摂っている人は、あまりいないのではないでしょうか?
夜は好物の馬刺しですね!馬刺しを摘みながら、キヌアのサラダを食べます。
Q:夜もキヌアなんですね(笑)
キヌアは結構食べます。冷蔵庫に大きなボールで用意していますからね。
Q:夜はプロテインを摂取しないのでしょうか?
夜は馬刺しや、日によっては魚でタンパク質を摂っています。参考にしているのはボディービルダーの食事なので、なるべくタンパク質を摂るように気を付けています。
そして最後に、絶対に忘れちゃいけないのが、就寝前のプロテインです。
Q:えっ?(笑)
例えば19時に食事を摂ったとしましょう。寝るのが23時だとすると、4時間空きます。このタイミングでプロテインを入れないと、寝ている間に筋肉が形成される材料が無くなってしまいます。材料を体に入れておかなくちゃいけないんです。ただ、この方法はトレーニングをしないと意味がないですよ。
そしてトレーニングをしない日でも、日々のトレーニングから筋肉形成は始まっているので、休みの日もプロテインは朝、昼、晩と欠かせません。更に、ポイントとなるのは炭水化物とタンパク質を同時に摂らないとタンパク質の吸収が遅くなるという点です。ですからこのポイントを忘れてはならないですね。
食事は大事
肉、果物、いろとりどりの野菜など、我々の想像以上に思い思いの食事を摂っていた日本代表選手たち。
強くなるために、これらの食事が何かのヒントになる・・・かも?