この状況だからこそ気づけたこと

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警官すら慈悲を与える絶望顔

Q:この期間中、何か面白いことはありましたか?

ロシアには5月に、第二次世界大戦時の勝利を祝う「Victory Day」があります。モスクワから125kmほど離れたところにドイツに攻め込まれ戦場となった場所があり、今はモニュメントが建っています。

往復すると250kmになりますが、そこへ友達と一緒にロードバイクで行ったんです。トレーニングではなく、ファンライドですね。

目的地に着くまでは問題無かったのですが、問題は帰路。とにかくキツくて・・・40kmほどショートカットができるルートを利用しようとしたのですが、祝日ということで警官が道を塞いでいて、利用出来ず。何とか通してくれと頼みましたが、全くもって聞いてもらえず、正規のルートを通って帰るしかありませんでした。

その時は絶望しましたね!これまで最長でも140kmしか走ったことがなかったので、全行程250kmは未知の領域です。何故俺はここに居るんだ?と己に問いかけました(笑)

結局正規のルートを通って帰りましたが、絶望が顔に出ていたのか、警察が走り易いように先導してくれました。

「パンクした車をみんなで助ける」一幕もあったそう

家に帰って「もう二度とあんなことはやらないぞ!」と思ったのに、不思議なもので、友達から「またやろう!次はもっと長い距離ね!」と言われると「OK」って言っちゃうんですよね(笑)どうやら時が経つと脳が苦労を忘れるみたいです(笑)

ただ、その長距離ライドでロックダウンのストレスを発散出来たと思います。走り終わった直後は後悔。でも後々になると、やって良かったと思うようになりました。因みに日本ナショナル短距離チームのブノワヘッドコーチには「次に日本に行ったら24時間ライドをしよう」と誘っていますよ!

夢だった、庭でバーベキュー

あと、夢をひとつ叶えました!モスクワのマンションから、郊外の庭付き一軒家に引っ越しました。

それで長年の夢だった「庭でBBQ」が出来るようになったんです!!だから冬でもBBQをやっています!競技以外の夢が叶いましたね!

おそらく息子が遊んでいる?と思われるが、事件ではないことを明記しておく

オチがBBQとは、何ともドミトリエフ選手らしいインタビューとなった。

ロシアの東京五輪・パラリンピック出場除外は大きなニュースではあったが、ドミトリエフ選手は元気に来るべき時に備えている。東京五輪が開催となれば、個人枠での出場となるだろう。

「庭でBBQ」よりも大きな夢・・・「オリンピックの金メダル獲得」に向かって日々邁進する、ドミトリエフ選手でした。