UCIネーションズカップ
2020年シーズンを持って終了した「トラックワールドカップ」の後継となるのが「ネーションズカップ」。選手は世界中から集まり、1シーズンに3大会が開催される。世界選手権やオリンピック出場により近づくための大会としての位置付けで、オリンピック・世界選手権に次いで各種目で獲得できるポイントが2番目に高い大会だ。
大会名 | UCI ワールドカップ | UCI ネーションズカップ |
シーズン開催数 | 6 | 3 |
開催期間 | 10月〜1月 | 3月〜9月 |
出場可能チーム | ・ナショナルチーム ・トレードチーム |
ナショナルチームのみ |
UCI Management Committee adopts measures to further develop track cycling and cyclo-cross
The UCI and Discovery partner up to organise and promote the UCI Track Cycling World League
本大会では「アルカンシェル」や大陸選手権者ジャージの着用が認められていることも特徴のひとつ(世界・大陸選手権ではナショナルチームジャージの着用が義務付けられている)。チャンピオンジャージとアルカンシェルがまとめて見られる唯一の大会が「ネーションズカップ」なのだ。
大陸選手権
大陸ごとに行われる大会。それぞれに所属する国の代表選手が出場し、大陸におけるチャンピオンを決める。各大陸の自転車競技連盟/連合主催で行われ、通常毎年1回、UCI世界選手権と同様の種目が開催される。各種目で獲得可能なポイントは、ネーションズカップに次いで3番目の位置。
世界選手権における「アルカンシェル」のように、各種目の優勝者には大陸ごとに異なるデザインのチャンピオンジャージが贈呈される。
トラックサイクリングワールドリーグは?
本記事では主要トラック国際大会4つをご紹介してきた。それらに加えてUCIは2020年3月、新たに「トラックサイクリングワールドリーグ」の開催を発表したが、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、詳しい内容や日程は未定のままとなっている。
当大会で獲得できるUCIポイントについては明確に発表されていないものの、「世界選手権と同等レベルのUCIポイントが与えられる予定」と言及している。その通りに実現すれば、UCIランキングにおける「より拮抗した首位争い」もしくは「より顕著な強力選手による首位独走」などが予想される。
いずれにしてもファンにとっては観戦の機会が増えるため、今後の展開が気になるところだ。
最後に年間のスケジュールをおさらいし、シーズンを通して絶えず楽しめるトラック競技の魅力を再発見して欲しい。
2021年(エリートカテゴリー)
上半期 | 下半期 | |||
4月 | 5月 | 6月 | 7月-8月 | 10月 |
・ネーションズカップ( イギリス) ・パンアメリカトラック選手権(ペルー) |
・ネーションズカップ(香港) | ・アジアトラック選手権(カザフスタン) ・ネーションズカップ(コロンビア) ・ヨーロッパ選手権(ベラルーシ) |
オリンピック(東京) | トラック世界選手権(トルクメニスタン) |
*2021年2月9日現在
参考:UCI regulation, UCI Calender