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ラップは”17.3秒”
日本ナショナルチーム中長距離のクレイグ・グリフィンコーチによると、30分間の測定などを事前に行い、導き出された1周のラップタイムの目安は17.3秒(スピードが乗ってからの目標タイムなので、1周目は少しタイムが落ちる)。
毎周回、定めるラップタイムよりも今村が速い場合はグリフィンコーチがバンクを選手の進行方向へ進み、遅い場合は逆回りに進み、状況を立っている位置によって今村に伝える作戦で行われた。
リハーサル、機材チェックを終えてスタートラインへ。刻一刻とスタートが迫り、徐々に緊張感が張り詰めていく場内。
午前10時30分、レースがスタート。
1周目のラップタイムは17.56秒。2周目は17.237と、2周目からクレイグコーチが設定した”17.3秒”を上回る。その後、今村は同等のタイムで走り続け、想定よりも速いペースで距離を伸ばしていく。
スタートから10分。依然ラップタイムは17秒台前半のまま。それ以降も、想定ラップタイムを少し上回りながら淡々と計測は進む。
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