準決勝

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決勝

太田りゆvs梅川風子 太田の完璧なレース運び

決勝のカードは太田りゆvs梅川風子。どちらが勝ってもこの種目で初の日本タイトル獲得となる対戦。レースは太田が前、梅川が後ろで進む。前方から梅川の動きをじっくり注視する太田がペースをコントロールしながら残り1周に入る。徐々にペースが上がっていくが、梅川が2コーナーでバンクの中段まで上がると、そのタイミングを逃さず太田が加速する。一気にスプリント体制に入った両者だが、太田が梅川に並ぶことを許さずに先着。1本目を得たのは太田となった。

2本目。スタートは逆となり前に梅川、そして1本目を制した太田が後ろとなってレースが進む。ラスト1周に入る前に太田が内側から前に出ると、展開は1本目と同じような形となる。スピードを上手くコントロールしながら前に位置する太田に対し、梅川が残り半周前から並びかけるが、その梅川にピッタリと合わせて太田が前を許さず。最終ストレートでは太田が抜け出して先着フィニッシュ。

太田が自身初となるスプリントでの優勝を果たした。

3位決定戦

小林優香vs佐藤水菜

1本目は佐藤、2本目は小林と3本目までもつれ込んだ3位争い。1周目は両者が睨み合いながらゆっくりと進むが、ラスト1周になり佐藤が先行して加速していく。逃げる佐藤を追う小林が徐々に車間を詰めていき、最終ストレートでは外側から小林が体1つ抜け出す形でフィニッシュ。小林が3位となった。

女子スプリント最終結果

優勝)太田りゆ
2位)梅川風子
3位)小林優香
4位)佐藤水菜

太田りゆインタビュー

Q:全日本のスプリントは初優勝ですが、今の気持ちは?
とても嬉しいです。新型コロナの影響で公式レースは世界選手権後初となったのですが、その中で(スプリントで)勝てるように深谷選手に質問をしつこくして、昨夜寝る前はその答えを暗唱しました。スプリントに対してどう向き合うのか、それを考えてきた中での結果が出て嬉しいです。

深谷選手:本当にね(笑)

※男子スプリントの優勝インタビューのため、横に深谷選手が控えていました※

Q:今回の予選のタイムについては?

昨シーズンで10秒台はコンスタントに出していました。正直もう少しタイムを伸ばしたかったですが、このバンクということを考えるとちゃんと走れたのかと思います。

Q:準決勝では小林選手との対戦でしたが?

自分は東京オリンピック代表のリザーブとして代表を支える立場ですし、同じ練習をして日本がメダルを獲れるようにと思って過ごしていますが、遠慮することなく、しっかり頑張れたと思います。

Q:前でレースを展開することが多かったように感じますが

後ろで待つというよりは自分でレースを作った方が勝ちに繋がると思いますし、海外でレースを行う際にも自分でレースを作っていった方が今後に活きると思うのでやってみました。今回は自信を持ってレースが出来たということが、私の中での大きな財産になったと思います。

Q:今後の抱負を

徐々にタイムも上がってきていて、海外の選手たちとの差も埋まってきていると思うので、強い相手の名前に恐れず、自分も強いのだと自信を持ってレースが出来ればと思います。

Q:終わったあとに「良かった~」と聞こえましたが、やはりプレッシャーを?

ずっと独り言をブツブツ言っていたと思いますので、何を言っていたかは覚えていません(笑)ただ頑張っても頑張っても結果が出ないことが長く続いていたので・・・嬉しかったです。このまま良い流れを止めないようにしたいと思います。