前回のカナダ・ミルトン大会で見事に優勝を果たした梶原悠未が今大会もオムニアムに挑み金メダルを獲得。2大会連続での優勝に、チリの会場内からも大歓声が巻き起こった。
1種目目、スクラッチ
女子オムニアム出場メンバーは14人。
第1種目のスクラッチはトラック40周の10km。アタックが掛かると吸収されていく淡々とした展開が続くが、レース中盤でKLIMCHENKO Tetyana(ウクライナ)とWANG Xiaofei(中国)の選手が集団から抜け出し加速。そのまま集団を一周追い抜きしてしまう。
一旦集団がまとまると最後は集団スプリントとなり、PALLER Tatjana(ドイツ)が1着、梶原が2着でフィニッシュ。結果はKLIMCHENKO Tetyana とWANG Xiaofeiが他の選手より1周多く走ったので、1位はKLIMCHENKO Tetyana、2位はWANG Xiaofei、3位にPALLER Tatjana、4位に梶原となった。
2種目目、テンポレース
第2種目はテンポレース。
梶原は中盤から集団前方に位置取り、快調にポイントを重ねていく。残りおよそ10周では集団を1周追い抜きして20ポイントを追加。この種目を1位で終える。
3種目目エリミネーション
第3種目はエリミネーション。こちらは貫禄のある走りで、危なげなく最後の2人まで残り、最後はSALAZAR(メキシコ)をかわしてこの種目も1位でフィニッシュ。
3種目を終えて暫定トップ、114ポイントとなった梶原。しかし暫定2位KLIMCHENKO(ウクライナ)とはわずか2ポイント差で最終種目のポイントレースを迎える。
4種目目ポイントレース
最終種目のポイントレースは80周で競う。10周ごとにスプリント周回(ポイント獲得チャンス:1着5ポイント、2着3ポイント、3着2ポイント、4着1ポイント)があり、獲得ポイントがそれまでの通算ポイントに加算されていく。
スタート後、梶原はスプリント周回で着実にポイントを加算して行くも、3種目終了時に暫定6位、96ポイントだったBALSAMO(イタリア)がジリジリと梶原に迫る。BALSAMO は3回目のスプリント周回を除き全てでポイントを獲得していく。
レースは進み、残り20周となる6回目のポイント獲得後、梶原が127ポイント、BALSAMOが117ポイントと梶原に10点差まで詰め寄る。この時点で残るスプリント周回は2回となった。
勝敗を分けたのは残り10周となる7回目のポイント周回。梶原が2ポイント、BALSAMOが1ポイントを獲得してその差を11ポイントに広めることに成功。
そして最後の10周を無事に走り終えて2大会連続2回目の金メダル獲得を果たした。BALSAMOは最後のスプリント周回で1着となり10ポイント(最後だけポイントが2倍)を獲得するも、わずかに1ポイントだけ梶原に届かず、最終成績を2位とした。
女子オムニアムリザルト
順位 | チーム | 選手名 | ScratchRace | TempoRace | Elimination Race | Sub Total Points | Points Race | Total Points |
1 | 日本 | 梶原悠未 | 34 | 40 | 40 | 114 | 15 | 129 |
2 | イタリア | BALSAMO Elisa | 32 | 28 | 36 | 96 | 32 | 128 |
3 | ウクライナ | KLIMCHENKO Tetyana | 40 | 38 | 34 | 112 | 7 | 119 |