自転車競技の常識は、一般の非常識・・・かも知れない。自転車競技の世界へどっぷりと浸かっている選手や家族にとっては当たり前だが、外から見ている人たちや他の競技を取材しているメディアにとっては驚きな事がある。この企画ではそんな自転車競技の不思議について迫り、答えを求めていく。
自転車競技の「なぜ?」
どうしてなの?何故そんなことをやっているの~?第3回は自転車トラック競技、中長距離種目について。
なぜマディソン?怖くないんですか?
なぜなぜ?の経緯
男子は50km(トラック200周)、女子は30km(120周)。とんでもなく長い距離を、これまた恐ろしいスピードで走る種目、マディソン。世界選手権トラック2020の男子では平均時速が58km。こんな高速で40人ほどの選手が入り乱れて走るレースはサーカスの様。
あの壁みたいな角度のバンクで・・・
たくさんの人数で走り・・・・・・・
交代まで行うマディソン。
・・・・・・・怖くない?
答え:そりゃ怖いです。でも勝負のスイッチが入れば大丈夫!(橋本英也選手談)
日本代表のチームとして窪木一茂選手と組み、アジア選手権で銀メダルを獲得した橋本英也選手に聞いてみた。回答はやはり「怖い」。
平均時速50km以上・・・・平均ということはそれより速く走っていることもある・・・・ロケットのように飛んでいくレース。そして周りには交代して休んでいる選手から、フレッシュになってアタックをする選手まで、たくさんの選手で溢れかえっている。
しかし橋本選手によると「スイッチが入れば怖くない」とのこと・・・・・頭のネジを4本位外すということだろうか・・・・「集中すること」でスイッチが入るのだというが・・・・・ こればかりは選手にしかわからない感覚なのかもしれない。
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