リー・ワイジー(李慧詩)の調子が上がらない今、誰が女王の座につくか

左からマチルド・グロ/エマ・ヒンツェ/イ・ヘジン

今シーズンの女子ケイリンの顔はエマ・ヒンツェ(ドイツ)とイ・ヘジン(韓国)。単純に表彰台に乗った回数もそうだが、安定した強さを見せているからだ。

リー・ワイジー(李慧詩:香港)

一方で現状世界最速の女子スプリンターであるリー・ワイジー(李慧詩:香港)がケイリンでは苦戦中。常に誰もが注意を払うからか、最後尾から仕掛ける難しい展開となり、今シーズンはこの種目で良い成績を残せていない。しかしながら、昨シーズンの実績(2019年のチャンピオン)、そして圧倒的な実力があるだけに優勝候補から外すことは出来ない。

アナスタシア・ボイノワ

ステファニー・モートン

この3人に挑む実力者たちがボイノワ(ロシア)、グロ(フランス)、モートン(オーストラリア)、ファンリーセン(オランダ/BEAT Cycling Club)、そして日本の2人といったところだろう。

太田りゆ

小林優香

いずれにしても2019年の世界選手権で短距離2冠を果たしたリー・ワイジーの調子が上がらない中、ドイツの至宝ともいえるフォーゲルが君臨していたトップの座を誰が受け継ぐのか。その行方はまだ明確には見えていない。

次回は女子スプリントの見所をお届けする。

「打倒リー・ワイジー(李慧詩)」・日本はオリンピック出場枠獲得なるか/世界選手権 見所紹介 part8 女子スプリント編

シリーズを最初から読む>世界選手権 見所紹介 part1 男子チームスプリント編