香港で行われている『2019-2020トラックワールドカップ第3戦』。大会3日目の11月30日からはいよいよ個人種目がスタートする。日本が誇る短距離選手たちのケイリン/スプリントへの意気込みを一挙公開。

新田祐大(ケイリン/スプリント)

Q:オリンピックへの最終シーズン、今の気持ちは?

ここで残った結果次第でオリンピックの出場枠も決まりますし、僕たち個人の出場するための選考にも重要な大会なので誰もが気合が入っています。

Q:ケイリンやスプリントは若手を第1戦/第2戦で投入するという、チームとして余裕が出てきたようにも感じますが?

その通りだと思います。最低出走だけしないといけない大会だけメインの選手が出て、後は次のオリンピックに向けての若手やBチームのメンバーたちが出ていくという海外の主流な方式が出来てきていると思います。今まで僕たちが見ていた世界トップの景色というか、憧れていた状態に日本もなってきています。その中で若手がメダルを獲得出来るという立ち位置に日本が成れているということは、僕ら自身も凄く刺激を受けますし、自分たちがやってきたことは間違っていなかったのだと確認出来る大会になったと思います。

Q:オリンピックに出場する、そのためにやらなければならないことは?

1番最初に個人としてやらなければならないのは、もちろん日本で1番でなければいけないということ。そしてワールドカップでやらなければならないのは、各自最高の成績を残すこと、チームとしても最高の成績を残すことです。その上でコーチたちが納得する結果をコンスタントに出し続けることがオリンピックに行く近道になるのではないかと思います。

Q:海外の選手をどうみていますか?

圧倒的強さで優勝していたラブレイセンホーフラントはやっぱり強いと思います。それ以外では、これまでイギリスが安定的な強さではなかったと感じていましたが、今シーズンに入ってから仕上げてきている途中だと感じましたし、僕たちもうかうかしていられないと感じました。

Q:ケイリンではどのようなレースを?

ケイリンに関してはやるべきことを行います。自分のレースを作って積極的に動くということを常に意識しながら戦う。それが恐らく勝利に繋がっていくと思うので、その辺りを考えながら走っていきたいと思います。

Q:今シーズンの目標は?

まだ僕が獲得できていないのが世界選手権での優勝、世界チャンピオンになるということです。そのタイトルを獲得すべく達成しなければいけないのがワールドカップでの上位常連になること。そしてワールドカップでの金メダルの獲得。ですので、この香港そしてニュージーランドでの金メダル獲得を目指して頑張りたいです。

Q:今回はスプリントも出場ですが、スプリントは?深谷選手から刺激を受けましたか?

刺激はもちろん受けました。でも彼が一番盛り上がっているのでは(笑)?

Q:今大会への意気込みを

世界選手権、オリンピックに向けて悔いの残らないように、全てを出し切って1戦1戦しっかり挑んでいきたいと思っています。

深谷知広