11月8日にイギリス・グラスゴーで開幕した『2019-2020トラックワールドカップ第2戦』、大会初日に男子チームスプリント、女子チームスプリントの決勝が行われた。男子は第1戦に続きオランダが2連勝、女子は0.003秒の僅差を制したロシアチームが金メダルの栄冠へと輝いた。
勝ち上がり/ルール
予選→1回戦→決勝/3位決定戦という形でレースが進む。
チームは3人1組(女子は2人1組)。1列棒状となって進み、1周ごとに先頭が隊列から離れていく。最終的に残った選手のフィニッシュタイムがチームのタイムとなる。
男子、オランダの圧勝
決勝に駒を進めたのは2019年の世界チャンピオンチームのオランダと地元のイギリス。第1戦のミンスク大会と同カードでの対戦となった。さらに3位決定戦もBEAT Cycling Clubとフランスと同カード。
オランダの出走メンバー
第1走:ニルス・バン・ツエンダーダール
第2走:ハリー・ラブレイセン
第3走:ジェフリー・ホーフラント
対するイギリスは1回戦で第3走を走ったジェイソン・ケニーを代えてジョセフ・トルーマンが3走に入り、決勝へ臨んだ。
イギリス出走メンバー
第1走:ライアン・オーウェンス
第2走: ジャック・カーリン
第3走:ジョセフ・トルーマン
レースがスタートすると第1走でイギリスがコンマ2秒ほど速くオランダを上回る。
しかし第2走のオランダチームのラブレイセンが追い上げ、ほとんど差がないまま第3走へ。第3走はオランダがホーフラント、そしてイギリスはケニーに代わって入ったトルーマン。
地元ファンからの歓声を受けて走るトルーマンであったが、明らかに動きが鈍く、1秒以上の差を開いてオランダのホーフラントが先着。オランダが2戦連続の優勝を決めた。フィニッシュタイムを42秒163としてこの日の1番時計を出す結果となった。遅れたイギリスは43秒515として最終的には大差での敗北となってしまった。
3位決定戦はBEAT Cycling Clubとフランスの戦い。第2走まではBEATがフランスを僅差で上回るも、最終走者でフランスが逆転勝利を果たし、表彰台最後のスポットを手にした。
男子チームスプリント結果
優勝:オランダ
2位:イギリス
3位:フランス
尚、今回の1回戦進出のタイムは43秒787(ポーランド)、1回戦を走りメダル決定戦に進んだチームで最も低かったタイムは43秒115(BEAT Cycling Club)となっている。日本記録は現在43秒092なので、日本新記録を出せばメダル争いも可能といったところだ。