決勝

予選タイムが大きなアドバンテージを生むスプリント。しかし、1対1対戦となるトーナメントでは各選手の戦略が勝負の鍵を握り、2回戦では予選1位のフリードリッヒ(ドイツ)が予選16位のクルペツカイテ(リトアニア)に敗戦するなど、力と技の勝負もスプリントの魅力である。

スピードバトルを勝ち上がり、決勝に勝ち進んだのは世界王者リー・ワイジー(香港)とヨーロッパ王者アナスタシア・ボイノワ(ロシア)。

激しいにらみ合いの中で始まった決勝戦。

1本目は前にリー・ワイジー、後ろにボイノワでレースは進み、残り1周でボイノワが一気に加速して前に出て逃げきりを図るものの、最終バックストレートでリー・ワイジーがボイノワを射程圏内に捕らえフィニッシュライン直前で交わし先着。

2本目は前にボイノワ、後ろにリー・ワイジーという体制で牽制合戦が続いていく。

残り1周をきってボイノワがトップスピードで逃げ切り体制へ。

しかし1本目同様、ボイノワの加速のタイミングを見逃なかったリー・ワイジーがピッタリと追走し、バックストレートでボイノワを交わしてフィニッシュラインを先着して優勝。

世界王者らしい圧倒的な強さで見事今シーズンの開幕戦を優勝で飾った。

昨シーズンはワールドカップ4戦出場し、全勝のリー・ワイジー。今シーズン彼女を止めるライバルは現れるのだろうか。

女子スプリント結果

優勝:リー・ワイジー(香港)
2位:アナスタシア・ボイノワ(ロシア)
3位:エマ・ヒンツェ(ドイツ)
23位:太田りゆ(日本)