11月1日から東欧ベラルーシ・ミンスクで開幕した『2019-2020トラックワールドカップ第1戦』東京オリンピックまでのラストシーズンということで各国の気合の入り方は最高潮。
強豪揃いのヨーロッパにおいて、オリンピック出場枠をめぐる戦いはさらに激しいものとなっている。これまで数多くのスプリンターを輩出してきているロシアでさえ、東京オリンピック出場には厳しい状況が続いている。
デニス・ドミトリエフ「日本での生活がコンディションを上げてくれた」
長年ロシアのエースとして、世界最高峰のステージで活躍を続けるデニス・ドミトリエフに大会前の心境を聞いた。
2016年リオ五輪スプリント銅メダリスト、2017年のスプリント世界王者であるドミトリエフは、短期登録選手として日本の競輪でも活躍し、日本のファンにも馴染み深い選手の1人。
そんな彼にとってはやはり東京オリンピックへの思いは一入のようだ。
Q :東京オリンピックにむけて最後のシーズンが始まりますが、今のお気持ちは?
今シーズンのワールドカップは個人だけでなくてチームスプリントでもとても重要な戦いになるので今からすごく興奮しています。
絶対に東京オリンピックに出てメダルを獲りたいと思っていますので、今はすごいプレッシャーがありますが、世界選手権とオリンピックでメダルをとることを目標に頑張っていきます。
Q :そのために良い準備はできましたか?
もちろんです。今年の夏はずっと日本で競輪に出場しながら練習を積み、日本での生活がコンディションを上げてくれました。
その後はヨーロッパ選手権にも出場し、ケイリンで初めて銀メダルを獲得し、今までの中でも最高のパフォーマンスができてとても満足しています。
Q:今大会どの種目に出場予定ですか?
スプリント、ケイリン、チームスプリント、全て出ます。
Q:今大会の目標はどこに置いていますか?
もちろんメダル獲得です。ロシアからベラルーシはとても近く、手厚いサポートをしてもらっているので、メダルを獲ってロシアのファンへ持ち帰りたいです。
Q:今大会ライバルはいますか?
全員ですね。中でもオランダチームは全員強いです。特に今回はベストメンバーが出場してますから。
Q:メダルを獲得するために最も重要なことは何ですか?
まずはリラックスすること。勝ちたい気持ちが強すぎると、時に良いレースで出来ないことがあります。だから、心と身体のバランスを柔軟に保つ必要があります。まずはリラックス、そしてレースを楽しむことが重要だと思っています。
もう1つは、自分自身を信じること。どんな素晴らしいライダーでもレース中にミスを犯します。今の自分の能力以上を求めず、今の自分自身を信じることが重要です。
今の僕はメンタルとフィジカル両方とも良い状態で、レースがとても楽しみです。