2019年10月17日〜21日、韓国・鎮川(ジンチョン)で開催された『アジア選手権トラック2020』。金メダル2つ(男子チームスプリント、男子ケイリン)、銀メダル2つ(女子ケイリン、男子スプリント)銅メダル2つ(女子スプリント、男子スプリント)と、出場全種目でメダルを獲得した日本短距離ナショナルチーム。

それを率いるブノワ・ベトゥヘッドコーチがアジア選手権を振り返る。オリンピックへ向けた最後のシーズンの幕開けとなった今大会、ワールドカップシーズン幕開けを控えた今、感触はどうか?

レベルの高い、意味のあるメダル

Q:5日間もの長い戦い、印象はいかがでしたか?

日本がひとつ上のレベルに上がったということを世界に見せることができたと思います。短距離で参加した種目では全てでメダルを獲れました。それもレベルの高い、意味のあるメダルでした。世界の人々へ、我々が成長し続けているということを見せられました。

Q:アジア選手権は世界選手権やオリンピックに向けた大事なステップと思いますが、ブノワコーチはアジア選手権をどのような位置付けとして捉えていますか?

まずチームスプリントにおいては、現在の日本チームがどんな位置にいるのかを把握するという目的がありました。世界選手権で大事なのは、3人の選手が参加できるようにもう1枠を獲得すること。

特に女子スプリントでは、我々はオリンピックに参加できない立ち位置からのスタートでした。

しかし選手たちの頑張りのお陰で、今はオリンピックレースに参加できています。また、女子ケイリンにおいては、世界トップレベルの実力があることの再確認ができました。彼女(小林優香)が獲ったメダルは偶然ではなく、彼女自身の努力によるものです。世界トップレベルの実力が身についていることが確認できました。

ケイリンの戦いは次のステージへ

Q:男子のケイリン、チームスプリントの課題はどの様なものがあるでしょうか?

今後のチームスプリントについて、オリンピックに向けて力を入れ続けるかどうかを日本自転車競技連盟が判断します。その結果についてはまた近いうちにご報告します。

ケイリンに関しては、オリンピックに出場するためのポイントや枠は十分にある状況です。ですので、今後のワールドカップでは枠を取りに行くための戦いではなく、オリンピックの準備としての戦いをしたいと考えています。

Q:スプリントはどうですか?

世界レベルにはまだ達していないでしょう。もちろん。だいぶ上達したということは言えますが、世界のトップレベルにはもう少し段階が必要です。

深谷選手には特に期待しています。彼はスプリントのプロフェッショナルになる伸び代がまだまだたくさんあると思いますし、また今回の脇本選手は圧倒的な存在感を見せてくれました。もちろん新田選手、河端選手もこれからまだまだたくさん見せてくれるはずです。ワールドカップでは使えるカードがたくさんあると思います。

Q:オリンピックに向けて最後のシーズン、どういうことが一番大切になるでしょうか。

あははは!全てが大事です!

全ての領域を伸ばして行くために、私と選手たちは一生懸命にやっていきます。でも一番大事なのは、自分を信じるということです。