10月21日、韓国で開催中の『アジア選手権トラック2020』女子エリートスクラッチ決勝で、日本から出場した古山稀絵(日本体育大学)が優勝。自身初の個人種目における金メダルを獲得。アジア女王に輝き、世界選手権への出場切符を掴んだ。

ラスト1周で迎えたクライマックス

スクラッチは、40周回(10km)で単純に1着でフィニッシュラインを通過した選手が勝者となるシンプルなレース。女子エリートには13人がエントリーし、日本からは初日のチームパシュートで銅メダルを獲得したメンバーの1人でもある古山稀絵(日本体育大学)が出場した。

レースは、序盤から牽制が続きほぼ膠着状態。

大きな動きが出たのは残り10周を切ってから。ウズベキスタンのベイメトバ・レナータと香港のリアン・ボイーが、次から次へとアタックを繰り返していく。

しかし決定的な逃げは決まらず集団1つのままレースはクライマックスを迎えていく。

残り1周を告げる鐘がなったと同時に動き出したのは古山だった。集団中盤から飛び出すと一気に前段をまくり先頭にでる。そしてそのまま後続をちぎり単独でフィニッシュを目指していく。

そのスピードに最後まで誰もついて来れず、古山が1着でフィニッシュ。個人種目では自身初のアジア制覇を達成した。またこの優勝で古山は来年の世界選手権の出場権を獲得した。

優勝:古山稀絵(日本)
2位:ベイメトバ・レナータ(ウズベキスタン)
3位:シェン・シャンロン(中国)

大会公式リザルト(PDF)

自分の力で手にした金