女子オムニアムには表彰台の可能性を大きく感じている
Q:日本自転車競技連盟からはどのようなオファーを受けましたか?
オリンピック出場枠獲得へ向け、1年間の契約です。女子オムニアムにはオリンピック表彰台の可能性を大きく感じています。もちろん、それ以外の選手も大切ですが、フォーカスを当てたい部分であるのも事実です。
Q:日本選手の情報はどのように入手してきましたか?
カナダのヘッドコーチとして世界中の大会で日本選手の事は見てきました。また今はインターネットがあるので、動画などでも選手の動きを分析しています。
時間は限られているが…
Q:今の日本の中長距離選手についてのコメントをお願いします
男子も女子も、非常に才能を感じています。これから合宿を行うので、どのような可能性があるか?それぞれの選手を見定めていきます。今日は、せっかく全日本オムニアムに来ることができたので、選手の今のパフォーマンスを見て帰ります。
Q:女子オムニアム選手は期待できるとおっしゃいましたが、梶原悠未選手にはどのような魅力を感じますか?
彼女は全体的に強く、とてもパワフルです。スプリントも持久も強く、身体も出来ていて、戦術にも長けています。レース中、どの場面で自分の力を使うか?といった、勝利へ繋がるレース中の判断力を強化していきたいですね。
Q:現状の中長距離選手の結果へ対しては難しい印象もありますが、コーチとしてどう見ますか?
私もその点はシビアな問題だと思います。女子マディソン、チームパシュートに関しては選手の才能でカバーできそうです。ですが東京オリンピックまで1年、ワールドカップまでも数週間と、時間は限られています。
選手が弱いとは全く思いません。しかしオムニアム、マディソンの選手には戦術や技術の面で、まだまだアドバイスできることはあると思っています。
チームパシュートの選手は、それぞれの役割をもっと煮詰める必要があります。選手は皆才能があり、私自身も楽しみにしている点が多いです。
楽しみと言えば、機材に関しても期待しています。日本の技術は想像以上に進んでおり、選手と機材のパフォーマンスを合わせて調整していかねばなりません。
Q:どのような指導方針でしょうか。
次の大会(10月のアジア選手権)で結果が出せるよう、選手それぞれの強みや弱み、足りない部分を、コミュニケーションを取りつつ見極めたいです。その結果次第ですが、自分のやり方を試してみて、選手に何が大切かを引き出せればと考えています。
アジア選、W杯への展望
Q:今後のスケジュールは?
まずは10月のアジア選手権へ出場をします。その結果次第でもありますが、ワールドカップは第1戦のミンスク、第3戦の香港、第4戦のケンブリッジへの出場は考えています。
これからチームパシュートの選手に関しては特にフィジカル強化を狙いとした、特別なトレーニングを行いたいです。オムニアムの選手には技術が必要ですね。種目によって、実戦が必要なもの、トレーニングが必要なもの、と重点化するポイントが異なります。