9月15日、日本競輪選手養成所内『JKA250』で開催された『第88回 全日本自転車競技選手権大会 トラック・レース(2019全日本トラック)』男子エリート ポイントレースではナショナルチームから近谷涼窪木一茂今村駿介が出走し、窪木一茂がこの種目で自身4度目、2018年に続く2連覇を果たした。

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レースは120周の合計30kmで10周ごとに先着順でポイントが付与される。1着通過が5ポイント、2着通過が3ポイント、3着通過が2ポイント、4着通過が1ポイントで、フィニッシュ時はこれが倍になる。集団から先行して周回遅れに(ラップ)すると、対象選手には20ポイントが加算される。レース終了時に同点の場合、最終着順で優劣をつける。

複雑で高度な駆け引きのレース

男子エリートポイントレースはTEAM BRIDGESTONE Cyclingから近谷涼、今村駿介、そして前回大会の覇者・窪木一茂を含む18名でスタートされた。

最初のポイント通過順位は窪木がきっちり1着、次いで今村、安彦統賀(日本体育大学)、近谷と続く。2度目のポイントも窪木が先頭で獲得し、早めにポイントを重ねようとする様子がうかがえる。今村、近谷も6度目までのポイント計測で地道に稼ぐ。

レースが大きく動いたのは残り48周地点。今村、窪木、近谷、安彦、日本大学の児島直樹5人が先頭集団となり後続との距離を離していく。

序盤からポイントを稼いだ5名は+1ラップを目標に、先頭交代をしながらメイン集団を目指す。9度目のポイント計測、残り30周を切ったところで5名が集団を捉え、+1ラップ認定を受け20ポイントを獲得。

ここで先頭がメイン集団に切り替わり岡本隼(愛三工業レーシングチーム)、植益和行(大阪産業大学)、橘田和樹(立教大学)の3名が集団から抜け出す。2つの集団の距離は半周ほど。

先頭になった3名はラップされることを嫌い、互いに回しあう。

獲得数が2倍となる最終ポイント計測で岡本、橘田、植益、+1ラップ認定を受けている今村駿介の順にフィニッシュ。

最終結果は47ポイントを獲得した窪木一茂が2年連続4度目の優勝を勝ち取った。

 

2位は40ポイント獲得の今村駿介、続く近谷涼が3位・38ポイントでレースを終えた。

2019全日本トラック男子エリート ポイントレース リザルト

優勝、しかし「悔しい」 窪木インタビュー