日本ナショナルチーム短距離によるロシア遠征の最終戦、UCIクラス2大会『GRAND PRIX OF SAINT PETERSBURG 2019(サンクトペテルブルグGP2019)』初日が現地6月5日に開催された。男子スプリントで日本の新田祐大(dream SEEKER)が決勝で3本目までもつれ込む大接戦で惜しくも敗れたが、銀メダルを獲得した。
男子スプリントには、日本からはトゥーラGP2019、モスクワGP2019に続き、松井宏佑、雨谷一樹、河端朋之、脇本雄太、新田祐大、深谷知広が出場。大会レースレポートをお届けする。
ロシア遠征最終戦の3日間が始まります。 pic.twitter.com/Sd8ReIjRyz
— 深谷知広 (@tmhrfky) June 4, 2019
地元勢が力を発揮
日本、ロシア、カザフスタン、リトアニア、ラトビアの5ヶ国から計41名が出場。有力勢はトゥーラ、モスクワでも多くの表彰台を争った日本と開催国のロシア。ロシアからは短期登録でもお馴染みのデニス・ドミトリエフとシェーン・パーキンスらが出場をしている。
勝ち上がり
予選→1回戦→準々決勝→準決勝→決勝(2本先取勝負)
予選
予選200mFTTはタイム上位16名のみが1回戦へ進出。予選トップはデニス・ドミトリエフ9.699秒、足切りラインの16井はアレクセイ・ノゾフ(ロシア)10.119秒。松井宏祐はこれに届かず10.211秒の22位で予選敗退が決まった。なお新田祐大と河端朋之が0.001秒まで全く同じタイムである。
予選タイムTOP3&日本人選手の結果
1位:デニス・ドミトリエフ(ロシア)9.699秒
2位:パベル・ヤクシェフスキ(ロシア)9.812秒
3位:新田祐大(日本)9.859秒
4位:河端朋之(日本)9.859秒
6位:深谷知広(日本)9.895秒
7位:脇本雄太(日本)9.899秒
8位:雨谷一樹(日本)10.107秒
1回戦
1本勝負の1回戦、雨谷一樹がトゥーラGPスプリント2位のヤクシェフスキに敗れるも、他4名の選手は準々決勝へ駒を進めた。
Heat2:雨谷一樹
○ パベル・ヤクシェフスキ(ロシア)
× 雨谷一樹
Heat3:新田祐大
○ 新田祐大(日本)
× パベル・ロストフ(ロシア)
Heat4:河端朋之
○ 河端朋之(日本)
× ボルツェフ・パベル(カザフスタン)
Heat6:深谷知広
○ 深谷知広(日本)
× アレクサンダー・シャラポフ(ロシア)
Heat7:脇本雄太
○ 脇本雄太(日本)
× ニキータ・シュルシン(ロシア)
準々決勝
準々決勝へと駒を進めたのは脇本、新田、深谷、河端の4人。1組目はドミトリエフvsパーキンスと、日本の競輪でも戦うロシアチームスプリントメンバー同士の争い。10秒07でドミトリエフが元世界王者の意地を見せての勝利。
3組目は新田vs深谷の日本人、ドリームシーカー対決を新田が制し準決勝進出を決めた。河端朋之はレンデルと対戦するも敗れ、準決勝進出は叶わなかった。
Heat2:脇本雄太
○ 脇本雄太(日本)
×パベル・ヤクシェフスキ(ロシア)
Heat3:新田祐大、深谷知広
○ 新田祐大(日本)
×深谷知広(日本)
Heat4:河端朋之
○ バシリー・レンデル(リトアニア)
×河端朋之(日本)
準決勝
準決勝の日本人対決は新田が勝利。金メダルをかけレンデルとの決勝へ進んだ。敗れた脇本雄太は銅メダルをかけ、デニス・ドミトリエフと3位決定戦へ臨む。
Heat1
○ バシリー・レンデル(リトアニア)
× デニス・ドミトリエフ(ロシア)
Heat2
○ 新田祐大(日本)
× 脇本雄太(日本)