イアン・メルビン氏のコメント

オーストラリア・クイーンズランド州スポーツアカデミーで 7年間コーチをしていましたが、私の指導した選手がオリンピックや世界選手権で複数のメダルを獲得(Michael Hepburn、Jordan Kerby&Mitchell Mulhern)し、また、ツール・ド・フランス、ジロ・デ・イタリアブエルタ・ア・エスパーニャで競い合うなどの実績があります。当時私が指導した選手達は 、UCI ジュニアトラック世界選手権で10 個以上の金メダルを獲得しています。

カナダでは男子のトラック中距離プログラムをゼロから作りました。チームパシュートは4 分 29 秒からスタートし、4年間で 30秒タイムを縮めました。そして選手たちは UCI トラックワールドカップ、パンアメリカンゲーム、パンアメリカンチャンピオンシップ&コモンウェルスゲームでメダルを獲得しました。

トラックの強化に並行して、ベルギー近郊やスペイン・バレンシアを拠点に、1年を通してヨーロッパを転戦するU23男子ロードチームを立ち上げ、監督しました。

この機会へ寄せる期待

私は日本のコーチとして、自国(日本)開催のオリンピック出場に携われることを光栄に思います。そして2020年に選手たちを最高の状態に到達させられると信じています。

私は英国、オーストラリア、カナダでの実務的な知識を持っており、この経験から、私は日本人選手が今後何年も活躍できるパスウェイと世界レベルの環境を構築できると信じています。

日本の可能性について

多くの国際的な監督は日本を「眠れる巨人」という印象で見ています。過去に日本選手が表彰台に上る姿を何度かは見てきました。しかしオリンピック出場資格をどう獲っていくのかについての経験・知識と、それを支える基盤を整備することで、日本人選手が新しいレベルでの成績を収められること、その日本の成功は 2020年東京オリンピック以降も長く継承されることを信じています。

短期目標

短期的な私の目標は、日本の人材が誰で、どのようなものであるかを真に理解し、その可能性を実際に評価することです。

オリンピックの出場資格獲得はわずか 12ヶ月先に始まるので、我々のやるべき事はたくさんあります。今シーズンの UCI ワールドカッププログラムの準備も間近に迫っている中で、日本のチームや選手と会えることを大変楽しみにしています。