「競輪ワールドシリーズ2026」第9ラウンドは中日となった8月25日。開催の2日目には各レースで決勝進出をかけた熱戦が繰り広げられた。
短期登録組が全員決勝進出
この第9ラウンドをこのシリーズの最終戦とするジョセフ・トゥルーマン(イギリス)は今シリーズ自身初のF1制覇を目指す。そのトゥルーマンは途中で激しいブロックに合ったが、驚異の脚力を見せて決勝進出。「ブロックを受けた瞬間は自分の頭がストップしてしまったが、勝つために気持ちを切り替えて全力でペダルを踏んだ」とレース後に語った。
同じく最終戦となるエレセ・アンドルーズ(ニュージーランド)は坂口楓華とのもがき合いを制して「強い選手が動くのを見逃さないようにしていた。明日が日本で今年走るラストのレースだと思うと寂しいが、いつも通り全力を尽くして1着を狙っていく」と語り、第2ラウンド以降の負け無しをキープする形で決勝進出を果たした。
初日にはオランダの英雄ハリー・ラブレイセンが22年ぶりにバンクレコードを更新し、調子の良さを見せながら、2日目も快勝して決勝へ。
後ろに付いた松井宏佑(神奈川)は「緊張していた。思っていた通りで強烈だった」と驚いたが、明日は別線。世界王者に戦いを挑む選択をした。一方でラブレイセンとトゥルーマンは「トゥルーラブライン」(直訳すると「真実の愛」……)を結成し、強力な海外勢が手を組む形となる。
そしてヘティ・ファンデルワウは「重注(※重大走行注意)が怖いので、スタートで前に出てから勝負した」といいながら、最後に全員を捲る好レースを見せて決勝進出と、今開催も注目すべき点が盛りだくさんとなっている。
ここからは会場を盛り上げたトゥルーマンのレースの模様をお届けする。
強烈なブロック、しかし会場を沸かせるスプリントを披露
トゥルーマンが出走したのは第10レース。トゥルーマン(イギリス:赤)・諸橋愛(新潟:黄)・志村龍己(山梨:橙)のラインとなったレース、トゥルーマンは5番手に下がって仕掛けるチャンスを探る。
前の4人が蛇行しながら、前のスペースが空かない中、残り1周のホームストレートで、まずは3番手にいた中川聖大(福岡:緑)が仕掛けていく。
その動きに付いていくトゥルーマン・諸橋愛(新潟)・志村龍己(山梨)だったが、最終周回の2コーナーで坂口晃輔(三重:青)が、スピードを上げていくトゥルーマンに対して強烈なブロックを与える。
ここでトゥルーマンは失速し、ラインも散り散りになってしまった。しかしここから諦めなかったトゥルーマン。
一時は最後尾まで下がったが、再度スプリントしていくとスピードをぐんぐんと上げていく。
最終ストレートに入るころには3番手まで上がり、最後に更に位置をあげて先頭でフィニッシュラインを通過した。
強烈なブロックを受けたが、全員を抜き去る驚異のレースを披露したトゥルーマンが1着、2着に松岡貴久(熊本)、3着に諸橋という第10レースの結果となった。
最終日の決勝はトゥルーマン(後)とラブレイセン(前)がコンビを組み「トゥルーラブライン」で勝利を目指す。一方、地元の人気選手の山口拳矢(岐阜)が柏野智典(岡山)と連携、松井宏佑(神奈川)が杉森輝大(茨城)と組み、松岡貴久(熊本)が単騎の並び予想となっている。
【並び予想】
ラブレイセン‐トゥルーマン
山口‐柏野
松井‐杉森
松岡
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「競輪ワールドシリーズ」とは?
1982年より「国際競輪」としてスタート、2009年より「短期登録制度」として行われていた外国人選手招聘レース。新型コロナウイルス感染症の影響などもあり2020年度以降中断されていたが、7年の時を経て復活した。
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