7月30日から4日間にわたって開催された『令和8年度全国高等学校総合体育大会(2026インターハイ)』大会。

最終日となった8月2日は、会場を岸和田から京都へ移し、早朝から男女ロードレースが開催された。会場は南丹市美山町の特設ロードコース。高低差約110mで約1km続く九鬼ヶ坂を超えると高速ダウンヒルへ入り、全体的にアップダウンを繰り返すコースは、総合力が求められる。1周10.3kmを男子は7周し72.1km、女子は3周し全長30.9kmで行われた。

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3人の先頭集団が終始牽引したレース 制したのは井上悠喜

早朝の8時30分にも関わらず、たくさんの観客が詰めかけるなか、140人が出走した男子個人ロードレース。

スタート直後から井上悠喜(松山学院)、寺町悠希(帯広南商)、關口煌(渋川)の3人が後続集団を引き離しにかかる。

男子ロードレース, 令和8年度 全国高等学校総合体育大会(インターハイ2026), 岸和田競輪場

(左)井上悠喜(松山学院)、(中央)寺町悠希(帯広南商)、(右)關口煌(渋川)

レースはこの3人が後続との差を約2分つけ、終始逃げていく展開。残り1周の九鬼ヶ坂で寺町がアタックし、井上が追走すると、關口はやや離されてしまう。

ゴール前では寺町と井上の一騎打ちとなったが、先にフィニッシュラインを超えたのは井上。

昨年大会でも3位に入った井上が、スプリント勝負を制し優勝を果たした。

逃げ集団がタイム差をつけて逃げたこともあり、完走したのは出走140人のうち約半分の73人。2位に寺町、3位に關口となった。

男子個人ロードレース 最終結果
順位 学校名 都道府県 選手 タイム
1 松山学院 愛媛 井上悠喜 1時間43分27秒1
2 帯広南商 北海道 寺町悠希 1時間43分27秒6
3 渋川 群馬 関口煌大 1時間43分36秒4

最終結果(公式Xリンク)

男子優勝:井上悠喜選手 インタビュー

Q:優勝おめでとうございます。まずは今の率直な気持ちを聞かせてください。

ポイントレースでは思うような結果を残すことができなかったので、このロードレースだけは絶対に勝とうと思っていました。チームのみんなとも作戦を話し合い、その作戦通りにレースを進めることができて、自分が優勝という結果で応えられたことが本当にうれしいです。

Q:レース序盤から3人で逃げ、そのまま最後まで行く展開になりました。あの場面はどのように考えていましたか。

最初から積極的に動かなければ勝負にならないと思っていました。自分が先に飛び出したところへ、実力のある2人が合流してくれました。3人でしっかりローテーションしながら逃げ切れたので、2人にも感謝しています。

Q:海外遠征やUCIのレースにも出場するようになり、変化はありますか?

将来は海外チームに所属して活動したいという目標があります。そのためのステップアップとしても、UCIレースや海外遠征を経験できたことは本当に大きな財産になりました。
そして、実際に自分が経験したことを後輩たちに伝えています。来年以降、後輩たちがさらに良い結果を残してくれたらうれしいです。

Q:最後に、今後の目標を聞かせてください。

次は世界選手権に出ることができれば、世界の舞台でもしっかり結果を残せるよう頑張ります。

地元の綱嶋凜々音が前日の落車を乗り越え大会2連覇

男子のレースが終わり、日差しも強く徐々に気温が上がるなか、37人が出走。

ポイントとなったのはやはり九鬼ヶ坂。女子選手にとっては厳しい急勾配であり、坂を登る度に集団がばらけていく。

女子ロードレース, 令和8年度 全国高等学校総合体育大会(インターハイ2026), 岸和田競輪場

(左)小田島寛奈(青山学院)、(中央)綱嶋凜々音(北桑田)、(右)阿部理沙(別府翔青)、

残り1周で先頭集団は綱嶋凜々音(北桑田)、阿部理沙(別府翔青)、小田島寛奈(青山学院)の3人。九鬼ヶ坂で綱嶋がアタックすると小田島は追走することができない。

決着は綱嶋と阿部のゴールスプリント勝負へ。フィニッシュに向けて2人が並走しながら飛び込んでくるが、わずかに綱嶋が先着。

前日のポイントレースで落車し「痛みは引いていない」と難しいコンディションのなか、地元京都の歓声を受けた綱嶋が、逆境を跳ねのけ大会連覇を果たした。

女子個人ロードレース 最終結果
順位 学校名 都道府県 選手 タイム
1 北桑田 京都 綱嶋凜々音 54分2秒2
2 別府翔青 大分 阿部理沙 54分2秒4
3 青山学院 東京 小田島寛奈 54分33秒1

最終結果(公式Xリンク)

女子優勝:綱嶋凜々音選手 インタビュー

Q:大会連覇という結果になりました。今の率直な気持ちを教えてください。

本当に……とてもうれしいです。

Q:レース全体を振り返っていただけますか。

最初から速い展開に持ち込みたいと考えていました。前回このコースで行われた全日本ロードレースのように、大人数で最後のスプリントになる展開は避けたかったので。できるだけ速いペースでレースを進めることを意識して走ることができました。

Q:レースの中で一番苦しかった場面はどこでしたか。

最後の九ヶ鬼坂です。本当は自分から動こうと思っていましたが、序盤からハイペースでレースを進めたこともあって、最後の登りでは「本当にきつい」と思いながら走っていました。何とか阿部選手についていき、最後のスプリント勝負へ持ち込むことができました。

Q:阿部選手とのスプリント勝負はどのように考えていましたか。

相手の動きを見ながら、最後は自分から動けたことが勝因だと思います。最後のカーブが見えてきたあたりで、ここを過ぎたらもう抜かせないという気持ちで、ゴールまで全力で踏み続けました。
お互いに脚を使っていた状況だったと思いますが、私は高校3年生ですし、「ここで負けたくない」という気持ちで、最後の力を振り絞ることができたと思います。

Q:地元開催ということもあり、特別な思いがあったのではないですか。

地元の皆さんにたくさんの応援をいただきながら走ることができたので、昨年のインターハイ以上に緊張しました。でも、そのプレッシャーを力に変えようと思っていました。
このコースは何度も練習してきたので、その積み重ねが今日の結果につながったと思います。

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