香港で開幕した『2026ワールドカップ第2戦』。2026年4月17日に大会初日のプログラムが行われた。

男子チームスプリントには、長迫吉拓、髙橋奏多、太田海也の新たな構成を試す3人が出場。今後の男子チームスプリントの可能性を探るレースの模様、そして会場が沸点まで到達した決勝の模様をレポートする。

男子チームスプリント

ルール:1チーム3人で750m(3周)を走る種目。1周を回るごとに1人ずつ抜けていき、最後に残った1人がフィニッシュラインを通過したタイムを競う。

【予選・1回戦】模索中の日本チーム

この種目には世界各国から15チームが出場。日本からは長迫吉拓、髙橋奏多、太田海也の3人がチームとなって臨んだ。昨年12月にチームの第3走を務めていた小原佑太が引退してからチーム構成を模索している日本。今大会は日本競輪選手養成所を出所したばかりの髙橋をメンバーに迎えた。

新たにチームスプリントに加わった髙橋奏多

日本以外の強豪国からは、イギリス、オランダ、フランス、アジアのライバル中国など、錚々たるチームが集い、ワールドカップの頂点を狙った。

スタートリスト

出場15チーム中、予選を突破できるのは8チームのみ。

予選

タイムトライアル形式で速さを競う予選、日本は長迫が第1走、髙橋が第2走、太田が第3走での公式戦に初めて臨み、一度メカトラブルによって再走となったが、43秒270のタイムで全体の4位で予選を突破。

1回戦を走る太田

続く1回戦はホームとバックに分かれての対戦。予選5位のイタリアとの対決となった。日本はメンバーと並びを変えずに42秒903のタイムを記録。長迫と髙橋が予選よりタイムを上げる走りを見せて、全体の4位のタイムで銅メダル順位決定戦に進出する結果となった。

予選リザルトPDF

1回戦リザルトPDF

【順位決定戦】並びの変更 フランスとのメダル争い

フランスチーム

銅メダル決定戦の相手はフランス。1回戦のタイムは42秒667と、日本よりコンマ2秒ほど速いチームとのメダル争いに挑む。

日本は並びを変えて長迫→太田→髙橋の順となった。

レースがスタートすると長迫のタイムは17秒594。フランスがコンマ1秒ほどリードして第2走へ。太田とフランスの第2走はほぼ同スピードだが、若干フランスがリードして最終走者へ。最終走者は髙橋奏多。しかしここで徐々にスピードが落ちていってしまい、最終走者でフランスが大きなリードを得て先着。

フランスのタイムは42秒574、一方の日本のフィニッシュタイムは43秒330。惜しくも新布陣のメダル獲得には至らなかった。

【決勝】リードを広げたラブレイセン&脅威のスピードで大逆転のリチャードソン

イギリスチーム

決勝はここ数年のお馴染みのカードとなるイギリス対オランダのレース。現代の「短距離最強選手」と称されるオランダのハリー・ラブレイセン率いるオランダチームと「史上最速の選手」として200mフライングタイムトライアルの世界記録を持つマシュー・リチャードソン率いるイギリスの頂上決戦。

会場を沸かせる展開

どちらが勝っても不思議ではない決勝。第1走はオランダがコンマ1秒にも満たない差でリードして第2走へ。オランダはラブレイセン、イギリスはハリー・レンディンガム ホーン。すると第2走で圧倒的なスピードを見せたのはラブレイセン。

コンマ1に満たない差をみるみる大きくし、第3走に交代する際にはコンマ5秒の差をつけて、勝負は最終走者に委ねられる。

大逆転!!

オランダはタイマン・ファンルーン、そしてイギリスはリチャードソン。大きなリードを得て進むオランダだったが、明らかに異なるスピードを見せてリチャードソンが巻き返してくる展開。

その差を見る間に詰めていったリチャードソンが半秒の差をひっくり返し、更にコンマ2秒の差をつける形で先着。会場を沸きに沸かせて、リチャードソンの活躍により、イギリスが決勝の頂上決戦を制した。

男子チームスプリント リザルト

順位 所属 選手名 決勝タイム
1位 イギリス ハリー・レンディンガム ホーン
マシュー・リチャードソン
ジョセフ・トゥルーマン
LEDINGHAM-HORN Harry
RICHARDSON Matthew
TRUMAN Joseph
42.278
2位 オランダ ハリー・ラブレイセン
ロイ・バンデンバーグ
タイマン・ファンルーン
LAVREYSEN Harrie
VAN DEN BERG Roy
VAN LOON Tijmen
42.450
3位 フランス ティミー・ジリオン
ライアン・エラル
エチエンヌ・オリヴィエロ
GILLION Timmy
HELAL Rayan
OLIVIERO Etienne
42.574
4位 日本 長迫吉拓
太田海也
髙橋奏多
43.330

最終リザルトPDF

髙橋奏多 インタビュー「悔しさと伸びしろを感じたデビュー戦」

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