2026年1月31日、翌年の国スポ・障スポに向けて宮崎県総合運動公園にある自転車競技場が「ひなたベロドローム宮崎」としてリニューアルオープンし、セレモニーが行われた。

会場には宮崎県知事・河野俊嗣さん、宮崎市長・清山知憲さん、日本自転車競技連盟副会長の中野浩一さん、東京五輪トラック競技日本代表の新田祐大選手に加えてパリ五輪トラック競技日本代表の長迫吉拓選手などを筆頭に、様々なゲスト、関係者、一般の方々などが集った。

改修された施設は、以下の3点が競技を行う上でのキーポイントとなる。

①400m→333mへの変更

これにより斜度も最大31度から33度へ変わり、より競技性の高い施設となった。

②インフィールドの完全コンクリート整備

自転車競技だけでなく、様々な用途としての使用が可能となった。

③地下通路の設置

競技に関係なく外とインフィールドの行き来が可能となり、より集中、そして安全な競技場となった。

新田祐大、長迫吉拓らが登場

左から長迫選手、河野知事、鹿屋体育大学の年見穂風選手、同校の岩元美佳選手

河野知事の自前バイク、渋いぜ!

オープニングセレモニーでは知事や長迫選手、そして地元の自転車競技選手と一緒に走る走り初めや、長迫選手と地元の選手たちによる200mフライングタイムトライアルなどのデモンストレーションが行われ、解説を新田選手が行いながら会場は多いに盛り上がりを見せた。

この日、最速となる10秒886を記録した長迫選手。会場からは「格好良い!速いなどの歓声が挙がった」

また、翌日には長迫選手によるスタート講習会も行われ、27年の大会に向けた強化も同時に実施された。

宮崎県 河野俊嗣知事 セレモニーでのコメント一部抜粋

本日は、日本自転車競技連盟の中野浩一副会長、そして宮崎県議会議長の外山衛様をはじめ、多くのご来賓の皆さまにご臨席を賜り、ひなたベロドローム宮崎のオープニングセレモニーを開催できますことを、心より御礼申し上げます。
来年に迫りました国民スポーツ大会に向け、県内ではさまざまな競技施設の整備を進め、競技力向上にも努めているところでございます。
この自転車競技場につきましては、昭和54年の国体に合わせて整備された施設であり、老朽化が進み、現在の競技基準を満たしていないという課題を抱えておりました。そのため、今回、全面的な改修を行い、本日このように新たな姿でオープニングを迎えることができました。

また、ひなた県総合運動公園全体として、空港や宮崎港からのアクセスにも恵まれております。この立地を生かし、大規模大会や合宿の誘致にも積極的に取り組んでまいりたいと考えております。

現在、九州全体で連携して「ツール・ド・九州」という国際ロードレースも開催されております。ロードレースとトラックレースの相乗効果を図りながら、「スポーツランド宮崎」の中に自転車競技という大きな柱を据え、競技振興にしっかりと取り組んでまいります。

さらに、自転車競技以外にも、トライアスロン競技や、近年ではスケート競技においても、リンク外トレーニングとして自転車を活用される例が増えております。本施設が、そうした競技の皆さまにも広く活用されることを期待しております。

日本自転車競技連盟 中野浩一副会長 コメント

地元の方々や関係者の皆さんが、本当に熱心に取り組んでおられるのを感じました。

話を伺っていても、「国体を盛り上げよう」「地域を盛り上げよう」という思いがしっかり伝わってきて、とてもありがたいなと感じました。
私自身、昔この場所でトレーニングをしていたので、当時を思い出しながら、こうしてまた戻って来られたことを嬉しく思っています。久しぶりに訪れてみると、施設の様子はすっかり変わっていましたが、それでもここで積み重ねてきた時間や経験が、今の自分につながっていると改めて感じました。

中野氏が40年前に訪れていた宮崎、当時の写真を持っている人がいた!

これからこのベロドロームでトレーニングをする若い選手たちにも、同じように自分の道を切り拓いていってほしいです。

パリ五輪トラック種目日本代表・長迫吉拓選手 コメント

一番時計でのガッツポーズ

Q:施設について、実際走ってみてどう思いましたか?

非常にきれいに整備されていて、全体としてとても走りやすい印象を受けました。国際基準に沿ったルールをもとに造られており、その象徴的な一つが地下通路の存在だと思います。バンクの内外を行き来する際に走路を横切る必要がないため、安全性や運営効率までしっかり考えられていると感じました。また別の視点では、普段拠点にしている静岡と比べると、気候的にかなり暖かく感じました。ベロドローム周辺の道路も整備されていて、サイクリングをするにも非常に気持ちの良い環境だと思います。

Q:地元の選手たちとの交流などもありましたが、感じたことは?

今回はスタートのテクニックを中心に、地元地域の高校生をメインとした約40名の選手と交流しました。その中で、「何となくみんながやっているから」という理由で練習メニューを組んでいたり、乗車フォームなどの基礎的な知識が十分に行き届いていないのではないか、という印象を受けました。

まずはそういった基礎部分を整えることで、全体のベースが上がり、より高いレベルを目指せるのではないかと感じましたし、実際に実技講習を行うと、最初と最後では明らかに成長が見られた選手も多く、とても手応えを感じました。

Q:今後もこのような活動をしてくれますか?

ちょうど滞在のタイミングが、プロ野球・読売ジャイアンツのキャンプ開始時期と重なり、街全体で盛り上がっている様子を見ることができました。その影響力や、地域経済・財政面への波及を目の当たりにして、私たちナショナルチームとしても「地域にどのような形で貢献できるのか」を考えるきっかけになりました。

まだ明確な答えは出ていませんが、この国スポを目指す流れの先に、ナショナルチームやオリンピックを目指す選手が育ってくれたら嬉しいです。自分にできることがあれば、今後もできる限り協力していきたいと思っています。